2008.12.31 (Wed)

魍魎の匣 第13話「魍魎の匣、あるいは人の事」

「美馬坂幸四郎、最後に貴方の物語を語って頂きましょう」
ついに一連の事件に終幕が…!!
全ては美馬坂の執着が生んだ魍魎だったんですね…
一連の謎を解き明かした京極堂さんがカッコ良かったです♪

一日も早い「科学の再婚」の成就を願う 多くの輩に捧ぐ―――

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美馬坂の研究所に、今収まっている意識の主が久保だと告げる京極堂。関口ら全てが部屋の中を見回す中、京極堂は、ごく普通の若手の幻想作家だった久保を殺人鬼に変えた原因を明かし始めた。

人間の本質を心に求めるなら、脳髄の他は人工の入れ物に置換が可能
そう考えた美馬坂が作った匣館そのものが まさにその入れ物…(汗)
そして今、その“入れ物”に収まっている意識の持ち主は久保!!
「もうたくさんだ京極堂!! 幕を引け!
このままでは 久保になってしまいそうだっ!」

あわゎ…この事実に関口さんの精神状態が不安定になってますよ…
以前、久保と関口さんは似てると言われてましたが、このままだとホント同じ事をしちゃいそうな感じで怖いですね(汗)
その様子を見た京極堂さんは、関口さんの魍魎が一番大きいと(苦笑)

「久保もまた被害者なんだよ」
本来なら、真っ当な気鋭の幻想作家として歩んでいたはず
そんな彼が当たった“通りもの”とは――――


養母の葬式に出るため夜行列車に乗った久保は、匣入りの生きている加菜子の頭部を見せられた。匣を持っていたのは、研究所から匣を持ち出した須崎ではなく、雨宮。陽子に付き添って14年も一緒に暮らしてきた雨宮は、実は陽子ではなく加菜子を愛していたのだ。

此処からの事実は結構凄い感じでしたね…
アバンでずっと語られてきた久保の作品、まさに事実と言うで
列車に乗っていた久保が会ったのは…匣に詰められた加菜子の生きた頭部!!
それを見せたのは雨宮さん…って、やっぱりか(苦笑)

14年も無償の献身をしてた訳ですが、それは自身が望んだ事
陽子では無く 加菜子の事を愛していたと言う雨宮さん!!
それを知ってて陽子さんは雨宮と一緒に偽りの家族を演じてたのか…
同じ事を繰り返す起伏の無い凡庸な暮らしを送る事、愛情はそんな中で育まれるものではないのかと陽子さんは思った訳ですね
でも加菜子は結果的に家出をするくらいだから、愛情は感じて無かったのかな…


武蔵小金井駅での事故の後、雨宮は、加菜子をそのままの形で死なせてやろうと主張した。しかし、須崎は、腕を一本だけ生かし、それを遺産受け取るための証拠にしようと決断。残りの3本の手足をもらった雨宮は、それを水葬にしようと相模湖まで運んだ。つまり、相模湖で発見された最初のバラバラ事件の腕と脚は、加菜子のものだったのだ。

事件が起こった事で、色々と状況が変化してしまったと言う訳ですか(汗)
遺産の為にも、加奈子の腕と脚を斬る事を前提の処置に反対した雨宮
須崎が言ってた生命維持方とは、千切れた腕を生かしておく事――
これも美馬坂がやっていた事だったんですね…
確かに腕は生きていた!
残りの手足を貰う事で承諾した雨宮は、その後は加菜子が行きたがっていた湖へと水葬したようですが、やっぱり最初に見つかっていたバラバラは加菜子のものだったのか…
でも血液型が一致しないとか以前言ってませんでしたっけ??


だが、雨宮は、さらにインパクトのあるものを見てしまう。それは、須崎が持ち出した匣入りの加菜子の頭部。須崎を殴り殺して頭部を奪い取った雨宮は、匣に入れたそれを夜行列車の中で久保に見せた、というわけだ。

生きてた証拠として送りつける為、延命装置に保存されていた加奈子の腕
警備する警察の眼を避け、人知れず その“腕”に会いに行っていた雨宮さん!
しかし、その隠し場所は焼却炉だった訳で、あの日そこには木場さんが…
生きた腕の上に知らずに居た訳ですね、だから挙動不審な感じになってたと(苦笑)

腕に会うだけでは無く、連れ出そうとまでしていた雨宮さん!
狂おしいほどに現実肯定を出来た彼は、新しい幸福獲得の手段を…!
「その腕と対面して 彼は行き着いてしまったのです
彼岸へ――」

美しいまでに生きていた加菜子の腕… しかし雨宮さんには生死はもはや関係無かったんですね、どんな形でも“加菜子”と一緒に居れれば良かったと言う事ですか…
しかし、そこへ匣へ入った加菜子の頭部と言う 聖遺物を持って現れた須崎!
…確かに、雨宮さんにしてみれば これ以上のものは無いですよね(汗)
装置から外しでも、心肺は機能してるから一日くらいなら生きていられる!
そのまま持ち出した雨宮は、列車でたまたま一緒になった久保に見せたと…


加菜子の幻影に取り付かれた久保は、同じ物が欲しくなり、次々と少女を殺し始めた。少女の匣詰めにことごとく失敗した久保は、美馬坂のことを知り、研究所にやって来た。美馬坂は、この久保の希望に従って生体実験を行い、その頭部を匣に入れてしまった。

「匣の中の娘は、屈折した半生を生きた若手幻想作家をも
彼岸へ連れ去ってしまった

匣詰めされ生きていた加菜子を見てどうしても欲しくなり、自分で作ろうとした
これが例のバラバラ事件を引き起こすきっかけ、通りものだったと(汗)
「あぁ! 生きている! 何だかひどく男が羨ましくなってしまった」
ちょっ、関口さんがだいぶ 危ない状況に(汗)
失敗が続き、事件が発覚した事で 有り金を持って美馬坂の所へやって来た久保!
成程、榎木津さんが渡した写真と、頼子から匣館の場所を聞き出したのか・・・
自ら望んで…と言う事ですが、いくら許可を得たからって これはどう見ても『医療行為』とはかけ離れてるような気がしますけど(汗)
「あんたは多くの他人の心に魍魎を植え付けてしまった」
事件に関わった人達が魍魎にとらわれ、ここにいる全員が見てはならぬモノを垣間見てしまったと言う京極堂さん!
美馬坂の究極の望みは、脳を除く全てを機械の肉体に取り換え永遠に生きる事…
肉体は精神の乗り物にしか過ぎないと言うけど、でもそれって本当に生きてるとは言えないような(汗)


京極堂は、次に美馬坂の話を始めた。戦後、研究所を維持するための資金に事欠いた美馬坂は、須崎の遺産詐取計画を見て見ぬふりをしていた。これに懸命に反論する美馬坂。そんな美馬坂を懸命にかばう陽子。まもなく、美馬坂が、京極堂と木場に責められるのを見た陽子は、衝撃の事実を明かして―。

美馬坂がそこまでした肉体を憎悪するのは、妻の絹子が病気で醜くなる厭う気持から研究に没頭し始めたのがきっかけ!?
止めに入る陽子を 娘が従うのは当然だと言う美馬坂に、京極堂さんの制止を聞かずにキレた木場さんが殴りかかるっ!!
「加菜子は… 加菜子は父の子なのです!」
思わず叫んだ陽子の口から 衝撃の事実が…!!!!
何となく前回から気になってはいましたが、やはり加奈子は美馬坂の子だでしたか
陽子が大きな秘密をまだ持ってそうな気がしましたが、こういう事だったとは(汗)

病気の絹子を献身的に面倒を見てた美馬坂けど、病気も治せないのかと罵る母の姿を見て、慰める為に父を誘ったのだと言う陽子…
陽子が愛した最初で最後の人が 美馬坂!
父を母から取る為に 絹子になりたかった陽子、だから芸名も…
加菜子を妊娠してると知り嬉しかったけど、柴田の子にはしたくなかった
何だかドロドロですね、複雑な思いが歪んで魍魎を生み出したと…

京極堂さんの詭弁が科学者である自分を責め苛んだと言う美馬坂!
しかし、それでも一つの示唆を与えたと…
世界は外側だけでは無い、むしろ脳の中にこそある、外の世界を全て電気的な信号に置き換える事が出来れば衰えて行く肉体など無用になる
そうなれば完璧な至福の千年王国だと言う美馬坂ですが 狂った妄想ですね(汗)

意識は脳だけで作られるものではない――
「そこまで言うなら良い事を教えてやろう、脳は鏡だ
機械で作られた脳が生み出すのは 機械の意識だ」

嘘だと言う美馬坂に 自分が言うのだから嘘じゃないと言う京極堂さんが良い!
このシーン、ものすごい迫力がありますね!!(笑)
一瞬でもこの言葉を信用した時点で負けになる、言葉の“呪”を掛けた京極堂さん!
京極堂さんが使える唯一の武器、だけでこの場では最強ですねw

瀕死だった加菜子とは違い健康体だった久保を使った事で、美馬坂は必ず何らかの罰を受ける事になる、もう止めるように言う京極堂さんだけど…
そんな二人とは関係無しに、久保が収まっている匣に手を伸ばしてる関口さん!!
「止めろ関口! 君も向こう側へ行きたいのか!」
ちょっ! 珍しく関口さんを呼び捨てし 怒鳴る京極堂さんがカッコ良い!(笑)
…って、しかし関口さんはホント危うい感じですね
何だか いつ向こう側に行ってもおかしくない感じで!
匣詰め…って、やっぱり惹かれるものがあるんでしょうか??(汗)

久保の入った匣を抱え、陽子と一緒にエレベーターへ乗り込もうとする美馬坂を、木場さんが何とか引き止めようとするけど、陽子に行かせてくれと言われ 謝りながら刺されちゃったし!!(汗)
警官が待機してる階下では無く上階へと向かって行った二人!
何だか木場さんが可哀想になって来た…
フラッと出て行った榎木津さんが何処へ向かったのか気になったんですが、千里眼で結末が“見えた”から先回りって感じでしょうか??
機械の制御室??で腹を切ろうとしていた甲田の所へやってきましたが…
「や!」
って、相変わらずどんな状況でもマイペースな榎木津さんが良いですね!(笑)

装置から外され、息苦しさと頭の痺れを感じながらも意識のある久保!
「私はもう人では無い 魍魎だ…
私の実態は 私の方では無く 匣の方なのだ
私は 魍魎の匣だ!!

タイトルの意味が解った感じですね(笑)
久保と美馬坂がにらみ合うシーンが印象的でした!!

雷鳴が轟き、匣へと…!!!
えぇと、榎木津さんが色々と弄くってくれたおかげで電源が落ちずに済んだのかな??
屋上へと駆け付けた木場さん達がそこで見たものは―――
久保に首元を噛み付かれて絶命してる美馬坂の姿と、その父を噛み殺した久保を殺した陽子の姿でした!!
…噛み付いたままの久保の形相が怖過ぎるよ!
「屍を喰らう魍魎――」
関口さんの表現その通りな感じで(汗)

久保をの首を花火と一緒に打ち上げた陽子、何で匣館に花火があるのかツッコミ入れない方が良いんですよね(苦笑)
次々と打ち上がる花火をバックに、木場さんは殺人と傷害の容疑で陽子に手錠を!
捕り物は陽子の方が得意だったと、悪者御用じゃと映画で言ってたセリフを聞いて涙を流すのが印象的な終幕になりました…

昭和28年、TVが普及し始めたけど どんな通りものに出くわすのか怖いと言う関口さんですが、確かに一番影響受けそうですからねw
何だかすっかり鳥口さんもメンバーに馴染んでる感じで(笑)
ニャンコと一緒に寝てる榎木津さんの寝顔が可愛過ぎるんですけどっ!!!
私も一緒にゴロゴロしたいなぁ♪(マテ)

そこへお土産持参で訪ねてきた いさまや@浜田さん!
どうやら島根の神社で匣を持った雨宮を見かけたようで…
幸せそうに匣の中に話しかけてる姿に、思わず声をかけたけど 中は真っ黒な干物みたいなものが入ってたって…加菜子(涙)
それでも、雨宮は本当に幸せなのだろうか…
「そりゃそうだろうよ、幸せになる事は簡単なんだ
人をやめてしまえば良いのさ――」


そんな雨宮を想像する関口さん…
何処までも行けるのに降りてしまうのは残念だと言う雨宮
列車から 降りた関口さんは、匣を抱え何処までも行く雨宮を見送りながら呟く
「それでも、私は何だかひどく
男が羨ましくなってしまった――」

…雨宮の話をいつか関口さんが本にする事があるのかな?


どんな結末になるのか楽しみにしてましたが
綺麗に全ての謎を解き明かしてスッキリ終わってくれて良かったです!!!
多くの人の思いが絡み合って複雑になってた話ですが
元をただせば 美馬坂の歪んだ研究が全ての始まりだったんですね…
それに“中てられた”人によって どんどん絡まっていくと言う感じで(汗)

思えば、1話の冒頭から伏線張りまくりの展開だったんですよね(苦笑)
最終回を見終えて 改めて見直すと 新たな発見がありそうです!!
今なら 京極堂さんの“魍魎”の蘊蓄も少しは解るかも(笑)

かなり感想の書き難い作品でしたが、最後まで書き終える事が出来て良かったです!
…作画も安定してて見やすかったですし キャストも豪華だし!(笑)
他にもシリーズがあるようですし、是非そちらもアニメで見たいです♪
最初は京極堂さんがいつ登場するのかと焦らされましたが、登場してからは、徐々に事件が繋がり始め謎が解け始めてと最後まで引き込まれる展開でした(笑)
機会があれば、原作も読んでみたいです!

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2008.12.24 (Wed)

魍魎の匣 第12話「脳髄の事」

「魍魎を 退治に」
物語を終わらせる人物、京極堂さんの登場により
絡み合った複雑な謎が解け始める!!
関口さんや木場さんも知らない間に事件に関わっていたとは…

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冒頭は関口さんの『眩暈』の一節から
その扉が開く時、物語は終わる、恐れているのは 物語を終わらせる者の存在
12時を告げる時計、そして現れた黒衣の男――
「今晩は、私は全ての物語に終わりを齎す 殺し屋です」
一連の謎の始まりと鍵は、この関口さんの本にあったんですね…
黒衣の男@京極先生、諏訪部さんも仰ってましたが良いお声です(笑)


関口、榎木津、陽子らが箱型の研究所に到着したのは、木場が美馬坂に向けた拳銃の引き金に指を置いた直後だった。その場の状況を見た陽子は、美馬坂が自分の父親だと叫ぶ。榎木津は、木場の立場を考え、顔面にパンチを浴びせた。

木場さんの暴走を止める為に、車を飛ばす榎木津さん!!
力の無い外観だけの車はうすらとんかちだと言って笑いながら凄い運転をしてる榎木津さんが怖いよっ!! 女の人乗せてるのもお構い無しなんですね!(汗)
通りものはいつでもどこでもと言う事で、木場さんにも通りものが!?

銃を突き付けられながらも、人体移植には免疫抗体反応と言う大きな壁があり
他人の臓器は拒否起こす為 継ぎ接ぎをしてもフランケンシュタインのような怪物を作る事は不可能だと話をする美馬坂
そこへようやく辿りついた陽子さんが止めに入ってくれましたが…
「待って下さい、その人は 私の父なんです!!」
…って、えぇっ!? 父親!? そういう繋がりだったのか(驚)
これも隠しておきたかった事の一つだったのかな
「このバカ、いい加減にしろ!」
榎木津さんが木場さんを殴りつけたー!! これば意外だ
物語を終わらせる為に、陰気な男が来る…って関口さんの小説を引用してるし(笑)
まるで魔物の体内だと感じた関口さん、間違ってはいなかったですね…


まもなく、京極堂が姿を見せたことから、美馬坂の研究所は、一連の奇怪な事件を解き明かす場となった。舞台に揃った役者たちは、京極堂らの他、編集者の鳥口、増岡弁護士、福本巡査、木場の後輩の青木刑事ら。研究所の周りには、警官が集結していた。

京極堂さんも登場!!!
って、またしても陰陽師な姿が見れて良かった! やっぱりカッコ良いですね♪
さらに関係者も集まり… 皆 美馬坂によって魍魎に中てられたと言う京極堂さん
…って、もう一人いるような口ぶりでしたが、それって久保の事でしょうか??
この研究所は一度 廃止に追いやられそうになったけど、京極堂さんのお陰もあり、今も存続してるみたいですね
全ての役者が揃った所で、ついに京極堂さんが事件について語り始める!!

その前に、脳髄の話を(笑)
人体の中で脳髄が特別視されるのは、そこに意識の座があると考えられてるから
一人一人、意識は別の事を考え ものを見ている
現実とは、個人の意識が脳の中に紡ぎあげる物語に他ならない――
「しかしそれは、あくまで自分という匣の中から覗き見た
主観的世界にすぎない」

今回の事件は、それぞれの人物が自分の物語を勝手に語り、それらが複雑に絡み合って魍魎を生み出してしまった
これを一つずつ解きほぐさないと、魍魎は落ちないと言う京極堂さん


京極堂が最初に解説したのは、武蔵小金井駅での、加菜子の事件だった。突き落とした真犯人が頼子だと告げた京極堂は、その頼子が犯人だといった黒ずくめの男が自分だったと明かす。そして、関口の小説を読んだ頼子が、その影響を受けて犯行に及んだ、と付け加えた。

まずは、加菜子を崇拝していた頼子の話から!
加菜子は“完璧な存在”でなければならなかったけど、彼女なりの話がある事を頼子は知らなかったのですね、誘われるままに遠くの湖へ行く約束をしたあの日、加菜子は家出をしようとしてたようで…
完璧なはずの彼女の涙とニキビ見て、通りものにあたってしまった頼子!
やっぱり突き落とした犯人は頼子だったのか…

そして、黒衣の男が犯人だと証言したのは 加菜子を真似て読んでいた文芸雑誌に載っていた、関口さんの最新小説“眩暈”を読んでいて、そこに出てきた京極堂さんをモデルにした男を利用し嘘を付いてたんですね!
『天人五哀』『羽化登仙』『屍解仙』と言う言葉を知っていたのも、全て文芸雑誌に載った関口さんの小説から得た知識だったと…
「結果として、彼女が付いた嘘が
この一連の事件の全貌を覆い隠してしまった」

しかし、発端は陽子が絹子となった時に遡る――…

 
京極堂が次に話したのは、陽子の周辺に関すること。須崎が、陽子のある重大な秘密を握って近づいた強請り屋だったと明かした京極堂は、それが加菜子が柴田の孫娘ではなかったことに関係している、と続ける。この事実を知った増岡は、加菜子が柴田の直系だと信じていただけに驚愕。一方、木場は、この話を聞いて美馬坂が激しく動揺するのを見て、いぶかしがる。京極堂は、それまで柴田の遺産には全く興味を示さなかった陽子が、急に相続すると言い出した理由が、加菜子の事件にあった、と話した。

女優の絹子が陽子だと気付き、強請をしてた人物が須崎だったとは!!!(汗)
彼が握っていた秘密を話そうとしたら、動揺した美馬坂
加菜子が柴田の実の子では無いと言う事に関係してるようですが…
陽子の境遇に同情し、加奈子を産む事に協力してくれてたと言うと、それじゃ加菜子は一体誰の子になるんですかね?
遺産をずっと放棄し続けてきたけど 加奈子の件により事情が変わる事に!
瀕死の状態の加菜子は普通の病院では助からず、須崎がいると知りながらもこの美馬坂の研究所を頼るしか無かった…
「“生きる”事の意味が違うんです」
この研究所が他とはその意味が違う事に陽子は気付かなかったと言う京極堂さん


人を生かすことに没頭していた美馬坂の研究所は、その維持に多額の費用が必要とされた。陽子は、“生かされていた”14歳の加菜子が人生を全うするために多額の資金が必要になると考えたのだ。だが、須崎は、その遺産の詐取を計画していた。陽子、美馬坂、雨宮を丸め込んだ須崎は、独自の生命維持法を持っていたことから、柴田の死を待つ陽子に、加菜子を生かしてやる、と持ちかけた。

この研究所を維持するには多額の費用が必要で、燃料が尽きれば全ての機能が止まり、処置室で生かされていた加菜子は死ぬ事になる
だからこそ、柴田の多額の遺産が必要になって来ると言う訳ですね…
そこで考え付いたのが、加菜子の偽装誘拐――
そして、これを始めたのは木場さんの所為でもあると言う京極堂さん!
教授から最後通牒を突きつけられ、柴田氏も回復の兆しが出て来て、もう待っていられなくなった陽子は
映画の台本を切り抜いて脅迫状を作ってみたは良いが どうすればいいのか解らずにいた所へ木場さんが来てしまい見られてしまい、後に引き返す事が出来なくなってしまったっと…

雨宮さんは陽子が計画し警察を呼んだと思い込み、彼なりに協力しようと脅迫状は戸口に挟まっていたと話を進めてしまった事から、何の策も無く狂言誘拐は始まる事に…
嘘が嘘を呼びどんどん複雑に絡まっていく事になったんですね(汗)
ここまでは全て勘違いだったけど、この先からは犯罪だと言う京極堂さん

陽子や雨宮さん美馬坂を丸め込み、遺産詐取を企んだいた須崎!
彼なりの生命維持方を持っていたけど、それは成功率も医学的にも低くコストが安いだけのものだった、しかし生かす方法にかけてみないかと言う言葉に乗せられてしまったんですね
成功しても失敗しても、結局須崎の目的は爆大な遺産だったと…

普通では助からない状態の加菜子を助ける為に美馬坂が取った方法
「体の壊れた部分を捨て、丸々そっくり取り換えたんだよ」
つまり死なない研究を用いて機械人間にしたと言う事ですね(汗)
加菜子の体を小さくして持ち出したと推理した榎木津さんですが当たらずとも遠からず、外れかとつまらなそうに言う榎木津さんがw

発想の転換、人体と言う閉じた匣を開き、大きな匣を作った――
人間の体に機会を埋め込むのでは無く、臓器を一つ一つ外に出し機械に置き換え代用させた訳ですが、それには大きな3階建てビル程の大きさが必要になる
「脳髄と言う意識の座に、新たな匣を提供したんです」
…つまり、この箱館そのものが人体の役割をしていると言う事ですか!!!(汗)
ちょっ… そんな事になっていたとは…恐ろしい
それじゃ加奈子の体は、あの時既に脳髄…頭部だけになっていたと言う事に!?


そして、あの日、須崎は、脳髄だけで生きていた加菜子の頭部を小さな箱に詰め、みんな前から、まんまと持ち出したのだった。

誰にも見つからず加菜子を連れだす事もトリックでは無く、至って簡単な事、機械で無い部分は既に小さな箱サイズになっていた加菜子を、騒ぎに乗じて持ち出したと言う事ですね
その後殺されていたのは雨宮の仕業なのかな? 今も匣サイズの加菜子を持って逃げてるのか??
でも結局は もう加菜子は生きてないって事ですよね…

加菜子を一日でも生き永らえる為には仕方無かった事だし、正当な医療行為だったと言う美馬坂だけど
彼の今の患者は殺人犯であるため、そうはいかないと言う京極堂さん!!
青木さんの追ってる殺人犯… そう、それは久保!!!
この箱館に久保がいる…!?
「京極堂、久保が… 久保がここに居ると言うのか!?」
「関口君、さっきから久保はここに居るんだ
いや、ここは久保の中なんだよ―――

加菜子が消えた今、この施設が稼動してるのは誰かが生かされてるから…
それが久保って訳なんですね!


この箱館にどんな秘密があるのかと思ったら、まさか建物自体が人体の役割をしていたなんて驚きですよ!!!(汗)
前回の話でチラッと出てきた、生命現象の最低限の要点は何なのかを考え追及してた美馬坂の作り出したものが、脳髄だけを必要とする この箱館の機械なんですかね…

…で、結局雨宮さんの行方や、誰が須崎や久保を殺したのかは不明なままですが
次回は最終回と言う事で、綺麗に全ての謎が明かされるのかな??
全ての絡みを解き、魍魎を落とす事が出来るのか…!


NEXT⇒『魍魎の匣、あるいは人の事』
最後にどんな真相が出てくるのか――
ちょっとした所にも、伏線が張られてたんだなと思い知らされましたが
最終回前に、見なおすとまた面白いかもですね
全てが何処に繋がっていたのか気になる所です!


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2008.12.17 (Wed)

魍魎の匣 第11話「魔窟の事」

「さぁ 関口君 鳥口君、いよいよ本当の終わりにしよう」
京極堂さんが隠してた匣館の秘密と、美馬坂との関係!!
全ての事件は匣館で終わる!?

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今回の冒頭は作品では無く、陽子さんの手紙でした
…って、以前木場さんが訪ねてきた時に書いてた手紙の内容でしたか!!
「今になって やっと貴女の気持ちが分かりました」
この言葉から始まり、父を亡くし日に日に変わっていく母が嫌だった事、若い頃の母のようになりたかったと言う気持ちが綴られた手紙
陽子さんに迫る母の表情が怖過ぎるっ!!(汗)
…そう言えば、加奈子が首を絞められた相手も母だったんじゃ??
相手は誰だったのかと言う、この謎は一体どこへ??
陽子の思いが あさましい結果になってしまったと言い、あの人の所へ行くと言う陽子ですが、その相手とは誰なんでしょう? 美馬坂? 木場さん?
陽子さんの言うあさましい事って…

帝銀事件(昭和23年)
衛生管理官を名乗る男が持ち込んだ赤痢の予防薬、それを飲んだ行員12名が死亡すると言う事件
警視庁が疑った研究所、陸軍第9研究所、そこにいた薬に詳しい男
満州731部隊に所属し、捕虜を使い様々な実験を行っていたのだとか(汗)
青酸化合物の実験を行っていたと言う秘密部隊
その中の一人が帝銀事件の犯人として捜査線上にあがるも何故か打ち切りに…
毒薬実験もしていたようですが、この事件も何か関わりが!?


久保が殺された、との連絡が入る中、関口、鳥口、榎木津の3人は、沈黙を守る京極堂に、バラバラ連続殺人事件と他の事件との関係を質した。だが、京極堂は、その質問には答えないまま、自分と美馬坂の関係を明かし始めた。それによると、京極堂と美馬坂は、旧知の間柄。京極堂は、戦時中、陸軍の研究所だった例の箱型の建物内で、異教徒を国家神道に改宗させるための洗脳実験をやらされていた。その時、美馬坂は、そこで死なない兵士、人工臓器の研究に没頭していたらしいのだ。

久保が殺された事により、関口さん達にも色々と焦りや疑問が…
誰が久保をバラバラにしたのか、他の事件との関連はあるのか?
加奈子がホームから落とされた件と匣館から姿を消した件、そして須崎が殺された事件もいまだ未解決のままですからね(汗)
てか、加奈子の件は榎木津さんの仕事じゃ…(苦笑)
謎が多いし、京極堂さんが何かを隠してるのは確かだと言う事で、事件解明の為にも、隠してる事があるのなら明かせと迫る三人!
「僕にはさっきから気になって仕様が無いんだよ
その白衣の男が――

って、例の突き落した犯人だと言う黒衣の男じゃ無いくて…?
この時点で榎木津さんは千里眼で 美馬坂の事を見てたって事でしょうか?

青木君の見舞いに行くついでに車の中で美馬坂との関係を話し始めた京極堂さん
「僕はね、美馬坂幸四郎とは旧知の間柄なんだ」
ちょっ! まさか京極堂さんと美馬坂にも繋がりがあったとは!!(汗)
何をしてるのかを知ってるから、あの箱館へは関わるなと言っていたんですね…
戦時中、徴兵され陸軍の研究所に配属されていたと言う京極堂さん
そして、あの箱館は帝国陸軍の第12特別研究施設で 美馬坂専用のもの
そこの2階を宛がわれた京極堂さんは、宗教的洗脳実験と称して異教徒達に強制改宗をさせられていたんですか(汗)
嫌な仕事だからと真面目にやらなかったようですが、その匣館で知り合ったんですね
軍服な若い京極堂さんが♪

当時、美馬坂は『死なない』研究をしていた
人体を人工パーツに取り換え、壊れたら取り換えられる機会人間の研究
人口器官に関しては海外でも研究が進んでいて珍しくは無いものの
軍のニーズとは合致しなかったようで…
天文学的な金額を掛けて、人 一人を生かす研究だったから――
生命現象の最低限の要点は何なのかを考え追及してた美馬坂に対し、軍にはそんな哲学は必要無かったんですよね…
美馬坂が言う、最低限の生命現象って、1話冒頭に出てきた久保の小説の中に書かれていた、首だけで生きてた匣詰め少女の事なのかな?

美馬坂と言う男の事は嫌いじゃないと言う京極堂さん
骨の髄まで科学者で 退役するまで一度も笑った顔を見た事が無かったようですが、一度だけ彼が自分の身の上話をしてくれた事があるのだとか…
机の上に置かれた 別居中の妻からの離婚調停の為の手紙――
その差出人の名前は、美馬坂絹子!
…って、そう繋がって来たか!!(汗)
陽子さんが妻だったなら、それじゃもしかして加菜子って…??

ここで、陽子の出世作の映画のシーンが流れましたが…
この映画に何か秘密が???
「迷子の英訳を知っていらして?
教えてさしあげましょうか? ストレイシープ」

…ストレイシープと、デビルの絵葉書…どんな意味が!?
そう言えば、陽子に届いていた 加菜子の誘拐予告の手紙の差出人がデビルになってましたよね? あの手紙も何だか有耶無耶になってるけど 誰が出したものなんだろう??


まもなく、入院中の青木を訪ねて久保の遺体の状況を聞いた京極堂らは、発見されたのがその両手と両脚だけだと知った。それらはヒモで括られた状態で発見されたのが、青木は、室内の状況から久保がバラバラ連続殺人事件の真犯人だと断言する。

バラバラにされた両手・両足は紐で括られていたようですが、欠損してる指の箇所からして、間違いなく久保のもののようですね…
町田にある久保の部屋を見ればバラバラ事件の犯人であると解ると言う青木さん
「あそこは人の住む所じゃない、魔窟だ――」
あそこに居れば誰でも少女を殺しかねない、そう言う場所…
通りものにあったのなら 久保は一体何を見たのか――
とりあえず、関口さんみたいな人は行かない方が良さそうな事は解りますw


その青木から、謹慎が解けた木場が拳銃を持って外出した、と聞いた京極堂は、慌てて関口らに追いかけるよう指示。木場の行き先が美馬坂の研究所だとにらんだ関口は、京極堂に言われたように、途中、陽子をひろって、車を急がせた。実は、少し前、木場は、陽子を訪ねて事情を聴いていた。その際、木場は、柴田の死を知った陽子が加菜子に代わって巨額な遺産を相続する、と知ったようであった。

何故か軍服を身に纏い気合いを入れて匣館へと乗り込んで行った木場さん!
ちょっ!! 何だか一人で勝手に暴走してる感じなんですけど大丈夫ですか!?(汗)
剣銃を持って出て行った事を聞かされた京極堂さんが焦り始め
榎木津さんに眼で合図するシーンが何か良い(笑)
一刻の猶予もならないと匣館へと急がせる京極堂さん!!

4人乗りだし、確認したい事もあるから済んだら直ぐに追いかけると残ったけど…
榎木津さんに運転させたら 急ぐなら余計に危ないですから!!(苦笑)
発進と同時にトバして凄い事になってるしw
「アレは爆弾みたいな男なんだ
武器なんか持たせちゃ危なくて仕様が無い」

「危ないのは運転ですよ!!」

って、関口さんの当然のツッコミに笑ったw
道を間違わないのは良いとして、運転の方法は大いに間違ってるかと(苦笑)

以前 木場さんが陽子と話をしてた件ですが
「知られたくなかった… 貴方には」
京極堂さんと話して色々と事情を知ったようですね木場さん…
増岡さんから柴田が死んだと連絡があり、1か月の内に加菜子の死亡が確認出来なければ陽子を代理人にして相続の交渉を再開する事に
遺産を相続するつもりだと言う陽子、加菜子に知られない為にも拒否してたけど、戻ってくれば治療費が掛かるから受けるのだと、人はどうして死ぬのかと問う陽子さんが意味深な感じだなぁ…

木場さん曰く世界で一番役に立たないろくで無しの探偵の榎木津さんに、とにかくこのままでは木場が危ないと言われて半ば無理やり車に乗せられ匣館へと向かう陽子(笑)
木場の事を大事にしてる事を見抜いた榎木津さんと京極堂さん
だからこそ、榎木津さんが運転で京極堂さんが乗らずに…って訳ですか!


その頃、箱型の研究所のドアを蹴破って侵入した木場は、出てきた技術者の甲田を倒して、美馬坂に迫っていた。美馬坂が、加菜子を生かすために、他の娘たちの臓器を使ったと推理した木場は、真偽を直接質す。そして、推理を否定された木場は、持っていた拳銃の銃口を美馬坂の額に突きつけて――。

一人で匣館へと乗り込んだ木場さん!!
軍服姿の所為か、さらに迫力が増してる感じですよ(苦笑)
知らないなら退けと、技士の甲田を一発で倒し、美馬坂の居る研究室へと向かう!!
あわゎ…かなり暴走してる感じで(汗)
「あのお調子者は勘違いをしているらしい」
どうやら 京極堂さんが気を回してハッキリ言わなかったようで、美馬坂とバラバラ事件とは関係無く繋がっていないと見て良いのかな??
そして、木場はハッキリしないと解らない奴だから、陽子にも良い奴か悪い奴かをハッキリしろと言う榎木津さんですが、陽子について色々と見えてるんでしょうか…
「アンタ それほどの罪は犯しちゃいなんでしょう?」
何となく濁してた陽子ですが、美馬坂の『死なない』研究に何かしら関与してるのかな?

美馬坂を前に、加菜子をどうしたのかを問い詰める木場さん!!
人間を材料にして死なない人造人間を作る研究をしてる事で、生きたままの人間で生体実験をし、加菜子や頼子がその犠牲にされたんじゃないかと思ってる訳ですね
人間の体は斬ったり貼ったり出来るものでは無いと一蹴する美馬坂
しかし、犯人だと思われる久保がバラバラの状態で匣館の近くで見つかった事で、木場さんの中ではもう確信になってるようで…(汗)
銃を取り出し美馬坂に向かい銃口を向ける――!!!

雷雨の中、匣館へと急ぐ榎木津さんや関口さんだけど
はたして間に合うのか!?
「京極堂は言う  通りものは いつでも どこにでも――」
あわゎ、木場さんは その通りものに まさしく当たっちゃった感じでしょうか?(汗)


…とりあえず、バラバラ事件と美馬坂は関係ないのかな??
久保を殺したのは誰なのか、須崎を殺したのは誰なのかが気になる~!!!
それに、姿をくらませたままの雨宮さんは何処へ行っちゃったのか…
陽子がまだ何か隠してそうな感じがしますし(汗)
謎がまだまだ多いですね…
陽子が書いていた手紙の内容からすると、この事件の原因は陽子なのかな??

本当の終わりにしようと京極堂さんも言っていたので
あの匣館で全てが明らかになるのは間違いなさそうですね!!


NEXT⇒『脳髄の事』
次回は匣館に全員集合となるんでしょうか??
京極堂さんから何が語られるのか楽しみですっ!!
ラストに映っていた 黒衣の男が気になりますが…
公式HPに載ってた、原作の京極先生が声を当てられたと言うキャラでしょうか??



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2008.12.10 (Wed)

魍魎の匣 第10話「鬼の事」

「ご心配なく、僕は本物です」
京極堂さんが陰陽師として動く!!!
御筥様についての謎が明らかに…!!

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今回の冒頭は久保の作品『蒐集者の庭』でした!
…これもまた何だか不気味で怖い感じですね
懊悩が泣くのですって… 妄執を解き放つ為に石塔に閉じ込めてる!?
バラバラにした人を匣詰めしてるのは、閉じ込めてるって意味もあるのかな??
「貴方様も既に
この庭に魅入られておるのではありませんか?」


久保が本当に犯人なのか、という関口の問に、京極堂は、その理由を明かし始めた。バラバラ連続殺人事件の3人の被害者の家庭が御筥様の帳簿に載っていたこと、久保が幼少・青年期の生活環境が御筥様の祈祷などに影響を与えていること、久保の作品にそれらの全てが投影されていること―。御筥様を作ったのが久保だと断定する京極堂は、その猟奇的な小説の内容が、想像の産物ではなく、実際の出来事を日記風にまとめたに過ぎない、と話した。

ついに京極堂さんが陰陽師として動く!!!
「関口君、鬼を祓う役目を負った陰陽師はね やがて権力から遠ざかると、その身に穢れを引き受けた代償としてね
鬼になったんだよ――

横になってるだけでも色気がある京極堂さんw
目を開け 起き上がり、御筥様の教主の所へ…!!
いつもと違い、キッチリ陰陽師の格好をした京極堂さんがカッコ良いっ♪
髪を上げ、キツイ目つきがまた堪らないですね!!
京極堂さんが自ら動く事は極めて珍しいと言う関口さん
「それは、彼が陰陽師として動く時
鬼にならねばならぬからかもしれない


縁の紐が巻かれた腕は頼子のものに間違いない、そして犯人は帳簿に書かれてる者から被害者を選んでいた…
更に久保が書いた出世作『蒐集者の庭』を読んだ京極堂さんは、これが想像の産物ではなく 実際にあった出来事を綴った日記のようなものだと!!!
設定や名称を変えて書かれてるけど、実体験を作品風に書いただけ――
本に書かれてる通り、隙間を恐れるあまり 隙間なく少女を匣詰めする為久保はこの凶行に及んだのか?と何やら考え込んでる関口さんが…

「これこそが彼が御筥様の陰の首謀者である証拠なんだ」
その書かれた内容が、彼の育った環境を反映している事
久保が暮らしてた伊勢では、鬼を祀った神社があり その御神体が壺の入った筥!!
それが神秘の御筥様と呼ばれていて、これを基に久保が『御筥様』を作ったと…
京極堂の口から御筥様の正体が明らかになりました!
その魍魎を退治しないといけないんじゃないか?と言う榎木津さんの言葉に、御筥様を叩くと いつになくやる気を見せる京極堂さんが良いですね!(笑)


まもなく、関口と榎木津を伴い御筥様の道場に乗り込んだ京極堂は、その化けの皮を剥がしにかかった。無数の箱が置かれた道場内で、教主・寺田兵衛と相対した京極堂は、その膨大な知識と観察眼で、攻勢を強めた。寺田は、最初こそ威勢がよかったが、本物の陰陽師である京極堂の話に何も反論できない。やがて、御神体の箱の中に、息子・久保の指が入っていると言い当てられた寺田は、力が抜けたようにヘタり込んだ。

どうやって乗り込むのかと思ったら、関口君を魍魎に取り憑かれた設定にして
自分が魍魎だからと同じ同業者として頼みに来た設定ですか!!(笑)
しかも、榎木津さんを弟子にしてるし!! 「弟子です」と答える榎木津さんがw

沢山の筥が置かれた道場で、さっそく寺田兵衛と対峙する事になったけど
何だか凄い迫力で威圧されて 挙動不審になって涙目になってる関口さんが(苦笑)
このままだと命が危ないと言う京極堂さん、関口さんてばまた亀って言われてるし…
寺田はいつもこうやって信者を威圧して追い込んでたんですかね?
全てわざとやってるのだと見抜いた京極堂さん、信者から“魍魎”を集め部屋に放つ、これだけ払えば信者は安心だと言うけど… 本来集めてあるはずの匣の中は空っぽ!?
信者から集めた“苦しみ”と“不幸”を一身に背負い怖くは無いのかと問い、この部屋の歪みが寺田を殺すのだと言う京極堂さん!!
大量の筥の数だけ歪みが…って事ですかね?(汗)
目を見開く寺田に そのままだと失明すると言い、さらに傍にいた女性の胃の痛みを治した方が良いと指摘する京極堂さん!
自分は本物だと言う京極堂さんの表情がカッコ良い!(笑)

ここから一気に寺田を追い詰める京極堂さん!!
専門的な知識などを、次々と投げかけて行くけど 素人同然で話しに付いていけるはずもなく 言葉も出なくなり追い詰められていく寺田がw
でも、京極堂さんの話は私も付いていけてないですが(苦笑)

魍魎を封じていると言う筥が鬼門に置かれている事で、本来なら鬼を祓うものでなくてはならない、魍魎とは『方良』とも書く事で、方角に関わりのある妖怪
…って、京極堂さんの蘊蓄が始まりました~(笑)

中国の方相氏(ほうそうし)が行っていた儀式、後に広く民間にも広まった『節分』
この頃には、魍魎は廃れ 変わりに鬼が出てきた、それに一役買ってるのが陰陽師
ここで初めて丑寅の方角、つまり鬼門が生まれたって事ですね!
「魍魎は鬼より古い」
寺田の言葉を遮るように言う京極堂さんが良いですね!!
更に寺田の行っていた、足を踏み鳴らす一連の動作を 九字を唱えながらやる京極堂さんが迫力あってカッコ良かった! 本物は違いますね(笑)
道教の歩行術、そして方位に関した術でもあり、知らずの内に陰陽道の呪法を行っていた…って、スミマセン、ここからの小難しい蘊蓄は難し過ぎて付いていけなかったです(苦笑)
京極堂さんの蘊蓄を、誰かもっと噛み砕いた説明をして欲しいですよ…

取り合えず、魍魎が五行に合わせ性質の方位を変えるのは、物質の生成流転の原理に関わるのではないか、墓穴や井戸の淵に湧くと言うのは、生き物の死・腐敗・再生の現象を具体的に表現したものかもしれないと言う京極堂さん
「素人が簡単に封じられる代物じゃないんですよ」
さすがにここまできたら、京極堂さんも寺田を素人呼ばわりw

ここで色々とタネ明かしが…!!!
筥の中の 魍魎と書かれた壺の正体は、単に千里眼の透視実験をする為の物で、画数が多いと言う理由だけで『魍魎』と書いてるだけでした!! なんて事無い物でしたね(苦笑)
しかし、呪術を甘く見てはいけないと言い放つ京極堂さん!!!
どんなにデタラメや適当でも、使って効果があれば本物
寺田の呪術は確かに機能し、ここには信者から集めた“魍魎”が充満している―――
「このままでは、貴方も 貴方のその後ろにいる人も
古の方相氏の様に 鬼になる

静かに怒ってる京極堂さんの鋭い目線がカッコ良いですね!!

「言ったじゃないですか、僕は本物だと」
それでも半信半疑の寺田に、最後の駄目押しを!
御筥様の本物の御神体は 血がこびり付いた鉄の箱だと言う京極堂さん!!
「分かっています、その中に 彼の指が入っているのですね」
ヒィィ!! その中には彼の…すなわち久保の指が!?(汗)
…てか、まさか久保が寺田の息子だったとは!!!!(驚)
この言葉に完全に落ちてしまいました(苦笑)


京極堂らの尋問に対し、息子の犯行に薄々気付いていたらしい寺田は、久保との関係を自供。一昨年以来、寺田が久保の言いなりだったことが明らかになった。だが、バラバラ連続殺人事件の終結を宣言したものの、京極堂は、加菜子の事件は、今さら真相を暴く必要はない、とそれ以上触れなかった。

途中で入った『蒐集者の庭』の一節ですが…
人の悩みを聞くだけじゃ足りない、どんなに懊悩を集めても心は満たされない、心の隙間が埋まらないのだと言ってますが、それが魍魎を集める御筥様の始まり??
「そして、私を祀って下さい―――」
自分を祀れって何だか怖いよ…(汗)

京極堂さんの活躍もあり、寺田は全てを自供し 信者から集めた金は返して回ると言う事ですが、薄々自分の息子である久保の凶行に気付いていたようですね…
寺田が出征した後、奥さんの病状が悪化し 故意か事故か久保の指は鋼の筥に挟まれ左右4本を切断し失う事になり、母親に連れられ伊勢へと引っ越した
その為 復員した寺田は行方が分からなかったけど、一昨年 久保が突然戻って来て
「僕の指を返して下さい、お父さん」
その言葉を聞かされたことから、その後は久保の言いなりで御筥様を…って事ですか(汗)

寺田の失明は白内障で、傍の女性は唇の荒れでカマをかけたのだとか!
さすが京極堂さんですね(苦笑)
そして、次に頼子が狙われるのが分かったのは 帳簿に書かれた五十音順!!
って、たまたま上位に名前があったからって、そんな簡単な理由だったのか…
しかし、名簿の一番最初にいる「アサノ」は二人目の被害者…???
最初に見つかった相模湖のものは 誰のものなのか――
久保は加菜子を見ている、それも無関係なのかとツッコミを入れる榎木津さん

「その事件は終わった事なんだ、今更真相を暴く必要は無い」
まだ“何か”を隠してる感じの京極堂さんですが・・・
やはり、例の匣型の研究所と関係ありなんでしょうか、やたらと関わるのを嫌ってた感じでしたし いかにも怪しいですからね!!
久保が捕まれば全ては終わり被害者は出ないと言うけど、裏にまだありそうです!!


その頃、木下と共に久保のアトリエに入り込んだ青木は、突然、殴りかかってきた久保を取り逃がしてしまった。無数の箱が壁を埋め尽くす部屋の内部を調べた青木は、ひとつの箱の中に、頼子の頭部と体がきれいに収められているのを発見。だが、問題の久保が、まもなくバラバラ死体で発見されたため、一連の事件は、再び振り出しに戻ってしまった。

青木@諏訪部さんの活躍が見れる! と思ったら…
捕まえるはずの久保を取り逃がしたー!!! ちょっ! 何と言う失態(苦笑)
匣だらけのアトリエが怖過ぎる…
たくさん置かれた匣の一つを開けた青木さんが見たものは匣詰めされた頼子の姿!!
苦しそうな表情が…(汗)

チラッと映った 信者名簿の『楠本君枝』の次に書かれていた名前が『久保竣公』だった!!!!
取り合えず、バラバラ事件の犯人は久保に間違いない訳ですが…
「久保の… 久保竣公のバラバラ遺体が発見されたんです!」
えぇええ!? これは一体どういう事ですか!?
久保の背後に更に誰かがいるとでも??
…てか、飛び出して来た人物って本当に久保竣公 本人だったのかな?
青木さん達2人をアッサリ倒して やたら強かったですけど別人と言う可能性とか…

…取り合えず、バラバラにされた順番が京極堂さんの言う通り 名簿順と言うのは合ってますよね、この帳簿の内容を知ってる別の誰かがいるのでしょうか…
『匣の中の娘』は前編しか無いですが、後編はどんな結末になってたのか気になる所です

解決したかと思われたバラバラ事件は 再び振り出しに戻る事に―――
あぁもう!! 御筥様関係で少しスッキリ出来たかと思ったら
また色々と起こるものだから、謎がちっとも減らないじゃないですか(苦笑)
御筥様関係には乗り気だった京極堂さんですが、何故か加菜子の事件に関しては 関わりたくない感じの雰囲気を出してるのが気になりますね
やはり、一番の問題は加菜子サイドの事件っぽいですね!!


NEXT⇒『魔窟の事』
次回は陽子の過去や、あの匣型の研究所に関しても何か分かるかな?
木場さんも色々と動いてるようですし…
加菜子の事件とバラバラ事件、やはり関係あるのかな・・・



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2008.12.03 (Wed)

魍魎の匣 第9話「娘人形の事」

「君達の話を聞いて分かったよ」
一連のバラバラ事件の犯人は――
ついに頼子までが犠牲に…!!(汗)

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今回の冒頭も『匣の中の娘』からでした!
今までは関口さんの視点で語られてたけど、ついに久保本人に代わりました!
「また失敗だ、魂が穢れているから腐敗するのだ」
以前と同じセリフを関口さんが語ってましたが、やっぱり犯人は…
手首に紐が巻かれた腕…って、頼子ー!!!(汗)


木場に命じられた福本が頼子の周辺捜査を進める中、関口と榎木津は君枝を訪ね、留守だと知ると、近くの喫茶店に入った。そこで2人が出会ったのが、若手新進小説家の久保竣公だった。加菜子を知っているか、との質問に、知らないと答える久保。だが、榎木津が示した写真を見ると、久保は一転震えて動揺し、写真を貸して欲しい、と頼み込む。久保と別れた2人は、いつも手袋をしているらしい久保が、何本かの指を欠損しているとにらんだ。

頼子の調査をする福本巡査ですが、解ったのは一様に皆から頼子が嫌われていた事
加菜子の真似をしていたようですが、それは“勘違い”って事で、評判は良くなかったようですね(苦笑)
前回の頼子視点のシーンを、今回は榎木津さんと関口さん視点からの感じで(笑)
鳥口さんの車を強奪(笑)して楠本君枝を訪ねた二人だけど、榎木津さんの運転が物凄い荒っぽいんですけど!! 顔に似合わず結構飛ばすんですね(笑)

時間をつぶす為に入った喫茶店で、久保の姿を見ていきなり声をかけた榎木津さん!
「貴方 加菜子ちゃんを知っていますね」
おっと、早速 千里眼で何か見えたんですか!? 訪ねるんじゃなくて最初から確信を持って問う榎木津さんが良いなぁ(笑)
いきなりそんな風に声をかけられたら不愉快だと言うのも仕方無いですが、ここで関口さんの存在が役に立ちましたね!
共通の知り合いって事で、間に立たされ“言ってやってくれ”と言われてるし(苦笑)

あくまで知らないと言い張る久保に、加菜子の写真を突きつけた榎木津さん!
それを見た久保の表情が一気に変わりましたよ!? これは一体どういう意味だろう??
思いっきり動揺し、変な汗までかいちゃってるし…!
『匣の中の娘』の一節にある、今すぐ出かけよう あの娘を… ってのは加菜子の存在だったりするのかな? 謎が深まる…
居場所が分かるかもしれないと言う久保に、写真と連絡先を渡した榎木津さん
手袋をしてる事を気にしてましたが、指が幾本か欠損してるのだとか…?(汗)
…これにも何か意味があるのかな??


まもなく、再び君枝の家に行った関口と榎木津は、その前で、頼子に声を掛けられた。木場の名前を出した関口に、頼子は、君枝が玄関などにクギを打ったと明かし、知っていることは全て警察に話した、と告げる。そして、人と約束していると言い残し、姿を消してしまった。

前回と同じシーンなのに、視点が変わると面白いですね(笑)
関口さんと違い、思った事をズバズバと口に出すタイプの榎木津さんですが、どうやら そのほうが頼子とは合うらしく、母親のやってる事を“いかれてる”と言われても 信用されてるようですね(笑)
久保が待つ喫茶店へと向かう頼子に、何か言いたげな榎木津さんが気になっていたんですけど、その理由がようやく解りました!!
あれはニキビかな? 痣かな?
それにしてもあんな所にあるのがよく分かったなぁ…」

あんなところって…まさか加菜子と同じく首筋ですか!?
ここでまたニキビが出て来るとは思わなかったですが、ニキビにも意味が??
例の、天女五哀…に繋がって来るのかなぁ…


家の中に君枝がいるとにらんで中に入り込んだ2人は、首吊り自殺をしようとしていた君枝を見つけた。問い掛ける榎木津らに対し、君枝は、“この家が自分を魍魎にした”と言い、御筥様のご託宣だと答える。御筥様がインチキだと言い切った2人は、言葉たくみに君枝を説得し、頼子の身の安全を図るよう告げた。

閉じられた扉を無理やりこじ開け、中へ勝手に入って行く榎木津さんが!!!
ちょっ! 車の運転も荒いですが、やる事も荒っぽいですねぇ(苦笑)
後を追い一緒に入った関口さんですが、家の中で2人が見たものは――
今にも鴨居で首吊りをしようとしてる君枝の姿でした!!!(汗)

「話しが見えない…」
ここからの榎木津さんと君枝の会話、繋がりが良く解らなかったんですけど…
まさに関口さんの心情通りな感じで… これも千里眼ですか??
首吊りしようとしていた鴨居は体重に耐えきれずに家は崩壊する、家を残したいと思ってる君枝にそれはこまるのだろう?と問い詰める榎木津さん
君枝の父が博打で家を失った事で一家は離散した、だからこそ 頼子の為にも、二人目の旦那との離婚でようやく手に入れた今の家が無くなるのは…って事ですね
御筥様の祈祷の時、襖の隙間から頼子が覗いてたのに気付き、頼子を魍魎だと思い込んだ… そして、そんな事を考える自分も魍魎だと言う君枝

それでも、頼子を愛してた君枝の作る人形の顔は全て頼子をモデルにしたもの――
頼子の為に家を残しておきたかったと言う君枝ですが・・・
この家自体が まさに『魍魎の匣』って感じになっていたという事でしょうか(汗)
それならさっさと捨ててしまえば良いと言う榎木津さんに、執着を捨てない限り幸せは来ないと御筥様の教主にも同じ事を言われたと話す君枝

御筥様はインチキだと話す関口さんよりも、榎木津さんの自殺は後片付けする頼子が大変だし、頭のいかれてる奴が頼子を狙ってるから気をつけろと言う言葉に反応し、ようやく2人の素性について気に掛けた君枝(苦笑)
「何を隠そう 僕等は日本でも指折りの霊能者なんです
その名も“御亀様”」

ちょっ!! 榎木津さんってば、御本尊を関口さんにして変な宗教名乗っちゃってるし!!(笑)
勿論 すんなり信じる訳もなく疑う君枝に、これならどうだと 蒸発した夫について 容姿について事細かく言い当てる榎木津さん!!
…これも、千里眼で見たって事でしょうか(苦笑)

「娘さんが帰って来たら
決して外へ出さない事です いいですね」

ようやく頼子が危ないと察し、頼子を探し騒ぎたてる君枝ですが
通りかかった福本巡査に 彼に頼めば良いと面倒事を押しつけてる榎木津さん…
こういう所はホント要領良いですねぇ!(笑)


その頃、木場は、陽子を訪ねて、その後の事情を聴いていた。陽子の神奈川県警に対するウソを暴いた木場は、姿を消した雨宮が、加菜子を連れ去った犯人ではない、と断定する。陽子は、頼子が話した手袋の男が怪しい、と話した。

陽子を訪ねた木場さんですが、こういう時に現れる…と言う陽子の意味深なセリフが気になって仕方無いんですけど!
美馬坂との関係を聞く木場さんに、筋無力症を患った母の主治医で、治療を担当していたのだと言う陽子、結局病気は治らなかったようですが…
そして、研究所で神奈川県警に嘘をついてた事を見抜き、本当は森にも行ってないし手袋の男も見ていなかった、疑われてる雨宮の為に証言し 捜査を混乱させただけだと言う木場さん!
あの部屋に居なかった雨宮さんには出来る事じゃないって事ですが、それじゃ一体加菜子の誘拐はどんなトリックがあるんでしょうか??
結局、あのまま雨宮の行方が解らないのも気になるなぁ…

頼子が言っていた事を本当ならば、手袋の男が怪しいと睨む陽子
俺のヤマだと、このまま管轄外の事件に首を突っ込み続けると言う木場さんですが
「もっと… もっと早くに関わって欲しかった
貴方なら―――」

何だか、まだ容子には隠してる事がありそうな気がするんですけど…
もっと早くに木場さんが関わってれば、何か変わったと言う事ですか??


京極堂は、やって来た関口の話から久保が手袋をしていると知り、顔をくもらせた。そこにやって来た青木の情報によると、頼子が一昨日から家に帰っていない、とのこと。加菜子殺害未遂事件、加菜子誘拐事件、須崎殺人事件、バラバラ死体遺棄事件―みんなの話を聞いていた京極堂は、その中のバラバラ死体遺棄事件の犯人が久保だと断定。その直後、本部から青木の元に、頼子の両腕が発見されたと連絡が入った。

結局自分の話が出来ず『匣の中の娘』を置いて帰ってしまった関口さんですが
中の手紙と共に、しっかり読んでいたようで(笑)
一度気になったら 最後までやらないと気になって仕方無いタイプのようですね!
関口さんの書いた陰鬱な私小説を全て読み返して、京極堂さんなりに見解を!(笑)
掲載順でも執筆順でも無く、作品中の時間軸の並び――
やっぱり他の人とは見方が違いますね、でもこれでしっくりしたと言う関口さん

久保が手袋をしてる事を関口さんから聞いた京極堂は ますますマズイと!
何やら、頭の中では既に色々と繋がってるようですね
早急に解決すべきバラバラ事件の犯人だけは解らなかったと言う京極堂さんですが
後の、加菜子の殺害未遂と誘拐事件、須崎の殺害事件には関しては犯人が解ってる!?
関口さんの言葉を受けて 確信したらしい京極堂が挙げた犯人の名前は――
「恐らく 久保竣公だ――」
やはり 謎の男=久保で確定のようですね!!

京極堂さんは、頼子の保護を警察に依頼してたようで
久し振りに、青木@諏訪部さんの登場ー!!!
一昨日から行方が分からないままになってる頼子――
電話を受け、慌てた様子で戻って来た青木さんですが ついに恐れていた事が(汗)
「大変です! 楠本頼子の 両腕が発見されましたっ!!」
あぁあああ! 頼子ー!!!
…やっぱり、あのまま久保にバラバラにされちゃったのか…
匣詰めにする理由が解らないから余計に怖いですね(汗)


取り合えず、久保が犯人で間違いないようですが
他の事件とどう繋がって来るのか、加菜子の事も知ってたようですし、冒頭で言ってたあの医者=美馬坂なのかも気になる所ですね!

…アレ? エンディングの頼子のカットいつもと違ってたような??
口元の花が落ちて、笑ってる顔が写るシーン…っていつも通りでしたっけ??


NEXT⇒『鬼の事』
御筥様関係で動きがありそうな??
鳥口さんが何やら驚きの表情を…
匣がたくさん置いてある部屋も気になる~!



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2008.11.26 (Wed)

魍魎の匣 第8話「言霊の事」

「もしかすると、大変善くない」
事件の謎が一つに纏り始めてきた感じですね!
ついに京極堂さんの所へ全員集合です(笑)
そして、頼子に近付く謎の男――!!

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アバンは今回も『匣の中の娘』からでした!!
大量の匣を隙間なく積み上げて納めて行くシーンが怖いよ…
1か所残った隙間に自ら入ってるし(汗)
祖母が無くなったと言う知らせを受け急ぎ帰郷する列車の中で会ったのは
匣を手にした男の姿―――
…って、ここで1話の冒頭と繋がる訳ですね!!
ようやく繋がりが…と言う事で、本編でも謎の多いそれぞれの事件の繋がりが 少しずつ見えてきた感じですね!

頼子の母親は やっぱり御筥様の信者になってましたね…
嫌な予感がますます強まりましたよ!
加菜子以外は皆バカだと言う頼子は学校をさぼって町中へって 何かに狙われてる!?


久保竣公の小説から受けた嫌な気分を消すために、御筥様信者の名簿を書き写す単純作業に没頭した関口。その関口がバラバラ事件の検死を担当した監察医の里村を訪ねた日、木場もまた里村に話を聞きに来ていた。

「私についた 小さな魍魎を――」
…何だか関口さん、久保の小説でまたしても鬱が酷くなるんじゃないかと心配ですよ(苦笑)
しかし、御筥様信者の名簿を書き写す…って大変な作業ですが、確かに没頭は出来そうだから変な事を考えずには済むのかも??
京極堂さんに言われた通り、情報を流す為にバラバラ事件の検死をした里村の所へ向かい、信者リストを渡す事に
で、同じくバラバラ事件の事を聴きに来た木場さんへ その情報が…って事ですね!


木場の目的は、バラバラ事件の被害者に、加菜子がいないか、ということ。里村は、相模湖の死体以外は、血液型が違うため別人だと断定する。相模湖の事件の際、加菜子がまだ誘拐されていなかったことを考えると、被害者の中に加菜子はいないことになる。そして、里村は、犯人が人体実験でもするように、バラバラにするために殺したのではないかとも話した。

結果的に、バラバラ事件の被害者の中に加菜子は居ない…と
里村の推理によると、被害者の腕は生きているうちに切られたのだとか!!
そして足は死んだ後に切られたもの… 怖過ぎる!!!(汗)

それが意味する事は――
「殺して斬ったんじゃ無く、殺す為に斬ったんじゃ無く
斬る為に殺したんじゃないかと」

死んだかどうかはお構い無し、人体実験でもしたのでは無いかと言う里村!
しかも少しずつ切り方が上達してるって…(汗)


人体実験と聞き、木場は、ふと例の匣型の建物、美馬坂近代医学研究所の主・美馬坂幸四郎のことを里村に聞いてみた。すると里村は、美馬坂が、戦時中、死なない兵隊を作る研究をしていた、と明かす。もし、研究所内にバラバラ事件の犯人がいるとすると、容疑者は、美馬坂と技師の甲田の2人だけだ、と木場は思った。

やはり怪しい匣型の研究所!!
木場さんが聞いた話だと、どうやら以前は野良犬を研究所に買っていた
戦争中は、本物…つまりは死体を運んで何かの実験をしていたのだとか…!!
どうやら所長の美馬坂は その関係ではかなりの有名人だったようですね
天才と言われた名外科医だったけど、学会から疎まれて追放された??
戦時中は、不死の研究をしていたと言う美馬坂
死なない兵隊の話、死んで生まれ変わり永遠に死なないと言う頼子の話…少しずつ 何かが見えて来たような感じがしますね

研究所に犯人が居るなら、木場さんは美馬坂と技師の甲田が怪しいと見てる?
しかし、加菜子が消えて須崎が死体で見つかるまで約30分
大勢の警官がいたのに その間誰も気付かず、雨宮も姿を消している―
…一体どんな手を使ったのか――


その頃、鳥口と共に京極堂を訪ねた関口は、そこで増岡に頼まれて加菜子の捜索を進める榎木津と出くわした。京極堂に促されて御筥様周辺の調査報告を始めた鳥口は、次々と新しいネタを披露する。御筥様の常連で、20歳前後の白い手袋をはめた男が、去年の夏に大量の箱を寺田に注文したこと、道場内に血の付いた鉄製の匣が飾ってあること―。さらに、鳥口は、道場の隣家で録音した御筥様こと寺田兵衛の祈祷の声を紹介し、また、道場内の見取り図を示した。

「口外法度なんだよ」
久し振りに榎木津さん出たと思ったら、京極堂さんの家に居るし!!(笑)
猫と遊びながらゴロゴロしてる姿がまた良いですね♪
一度聞いたら忘れないって事で、どうやら京極堂さんに話しに来たようで~
探偵としてのマナーは無いと言い切っちゃう辺りがまた(笑)
事件に関するメンバーが1か所に集まって来ましたね!

新たに鳥口さんが入手した情報は――
・一昨年暮れから御筥様の信者で、手袋をした二十歳前後の男が箱を大量注文してた事
・兵衛の奥さんが心の病、鬱だった事
・兵衛が復員すると 誰もいなくなった部屋に 血で錆びついた鉄の匣が置いてあり、それは今も道場に喜捨の匣と一緒に置いてある事


更に、どんな祈祷なのかを録音したものまで用意してた鳥口さん!!
ちょっ! 鳥口さんて何気に凄いですね!!(笑)
「匣から禍々しい言霊が溢れてきた」
流れてきた 祈祷を聞いた関口さんは、まやかしだと 匣の中に魔物がいると!!
京極堂さんは祈祷に何か感じた?? 北九州に縁はあるかと言ってましたが…

道場の見取り図を工事をした所から手に入れてきたと言う鳥口さん!
…どんな人脈を持ってるのか気になって来たよ(笑)
役に立つかと言う鳥口さんに、口元がニッと上がる京極堂さんが!!
これは何か気付いたのかな??

「僕はどうなるんだ? 京極堂」
ちょっと 拗ねた感じで言う榎木津さんが良いなぁ!
しかも、自分で考えろと ちょっと冷たい京極堂さんの返事が(苦笑)
加菜子の友達で、誘拐と列車事故の両方に居合わせた頼子に会いに行こうと思ってると言う榎木津さんの言葉に反応した関口さん!


そんな中、加菜子の友達が楠木頼子だと知った関口は、その名前が御筥様信者の名簿の中にあった、とポツリと口にした。この話を聞き、今まで見せたこともない狼狽した表情の京極堂。「これは大変善くない」と言い出すその京極堂の前に、木場もやって来て―。

たくさんいる御筥様の信者リストから頼子の事を見つけた関口さん!
それを知った京極堂さんが 珍しく狼狽してますよ!?
「何だ… 何だ一体? 偶然 いや蓋然か、必然ではあり得ない」
一体何にそんなに反応してるの!?

容子は加菜子の姉では無く 実の母親
それは秘密にされてるから木場さんも知らない…
そして加菜子が運ばれた匣型の研究所、所長の美馬坂と容子は知り合い…
そこへ訪ねてきた頼子、その母親が御筥様信者…これらがどう繋がるのか???
大変善くないと言う京極堂さんの所に木場さんが!! 全員集合ですね!!(笑)
関口さん、榎木津さんもいる事で どうなってるのかと詰め寄る木場さん!
その前に、木場さんの知ってる事を話せと言う京極堂さん
「このいやらしい偶然の集積が一体どんなふざけた構造になっているか、知ってる事を聞けば、ほぼ全部が解ける
おっと、京極堂さんの中では ある程度 事件の謎は解けてるのでしょうか??
足りない部分は木場さんの話でほぼ繋がると??

「永遠に今の姿を残したいと思わないかい?」
相変わらず加菜子の影響を受けててヤバそうな頼子ですが…
とうとう謎の男が頼子を描かせて欲しいと接触してきましたよっ!!!
あわゎ…これは非常に危険な感じが~!!(汗)

家に帰った頼子を待ってたのは、関口さんと榎木津さんでした!!
関口さんの動きがいちいち怪しいよ、疑われても仕方無い感じで(苦笑)
玄関を板で釘打ちしてたり、他の戸もしっかり閉められたりと凄い事に…
御筥様信者になった母親の仕業のようですが、ちょっと異常な感じですね(汗)
話しを聞こうとしたけど、人と待ち合わせてると言う事で結局行かせてしまった榎木津さん
止めようとしていたみたいだけど… 千里眼で謎の男との事が見えた??

謎の男と待ち合わせしていた頼子
この子を知らないかと差し出された写真は加菜子のものでした!!
榎木津さんと同じく探偵かと警戒するけど、加菜子の居場所を知ってるかもしれないと言う男の言葉を受けて 彼のアトリエへと向かった頼子
そこに広がっていたのは、部屋一面に置かれた 沢山の匣、匣、匣!!!

その光景に驚く頼子の肩に置かれる、男の白い手袋の手―――
あわゎ!! 頼子がピンチー!?
これは怖い、怖過ぎるよっ!!!

頼子も匣詰めされちゃうのかな・・・(汗)
どうなるのか とても気になる終わり方でした!


NEXT⇒『娘人形の事』
色々と繋がって来そうな感じですね
驚愕してる関口さんと、悩んでるっぽい京極堂さんの姿が…
頼子がどうなったのか気になる~!!


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2008.11.19 (Wed)

魍魎の匣 第7話「もうりょうの事」

「京極堂がなぜ魍魎を苦手と言ったか わかってきた」
…何だか物凄い理解力を求められる回だったような気がします(苦笑)
今回は“もうりょう”に関しての京極堂さんの蘊蓄語りでした!!

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冒頭は『匣の中の娘』でしたね
潔癖症で、弁当の偏りで出来た隙間が気になり 食欲よりも怒りが勝るって これはかなりの重症ですね(苦笑)
広い家に一人になり、脳髄が肥大し すが出来そうで、一秒たりとも我慢できない??
…これにはどんな意味があるんでしょうか?? この匣の中の娘と言う話が難し過ぎる(汗)


“心に囲いを作ると魍魎が宿る”というのが御筥様の教えだと説明する鳥口。関口と共に話を聞いていた京極堂は、日本や中国の古典を引用しながら魍魎の話を始めた。そして、ひとしきり魍魎に関する薀蓄を語った後、京極堂は、御筥様の教主がそのイメージを的確に捉えていると告げた。

悩みを聞き、言ってない事を良い当てる事で その人は信者になってしまう
御筥様の教えは簡単、囲いをつくり風通しの悪い所に良くないものが…つまり魍魎が湧くのだとか(汗)
それは“心”も同じ事、囲いをつくり閉ざせば魍魎が…って事ですね

そもそも“魍魎”とは化け物の総称のようなものでは無いのか?と言う関口さんですが
どうやら 色々と種類があるようですね…
“魑魅魍魎”と続けば総称だけど、魑魅と魍魎で分ける事が出来るのだとか
…って、さっそく話が難しくなったー!!!!(汗)
理解力が求められる京極堂さんの蘊蓄は、私には難し過ぎですよ…
魑魅は二つの漢字それぞれに意味があり、山の神、時を経た精霊のような存在
しかし魍魎の字を分ける明確なものは無く、諸説あるものの漠然としてるのだとか…

『罔両』 影の周りに出来る薄い影の事
この場合の“もうりょう”はそう言う事
でも『罔象』や『方良』と言う場合はまた違ってくるのだとか…
って、またしても難易度がアップしてますよ(汗)

『罔象』とは水の怪
日本の古典伝承などを用いて色々語ってくれた京極堂さんですが
私には難し過ぎてサッパリですよ、専門用語たくさんあり過ぎです、孔子の話とかも私には理解できないですし…(汗)
それも結局は色々な説が出て漠然としないもののようですね

ただ、魍魎に関しての明確な形の説として、人の屍を喰らう鬼の姿が――
侍に仕えていたある人物の話、死人を回収してると言う その人は自分を魍魎だと…
つまり魍魎=屍を取り 食べたりする者と言う認識になったと言う事で良いのかな?
で、火車に乗ってるのが魍魎だと言う説もあり… これは木場さん達の話に繋がりそうな気が…
こうなると水の怪と言う説も怪しくなり、本家の大陸でもいい加減なものなのだとか(苦笑)

『方良』とは鬼を祓う、方相氏(ほうそうし)?
鬼を祓うのは日本での事で、大陸では死霊の事を指し必ずしも祓うべき悪しき者では無いのだとか…
大陸の方相氏は魍魎を祓うと言われている
いつの間にか日本では魍魎を祓うものから、鬼を祓うものへと変化した
「その変遷に一役買ったのが 陰陽師だ」

朝廷に順わぬ者を“鬼”と呼び蔑み、そのうち払うべき穢れと見なされ
その鬼を祓うべく祭祀を執り行う者として、陰陽師が権力の中枢へ入り込む事に
その儀式とは、四角い結界の内部を払い清める事で良いのかな??
しかし、陰陽五行説の本家である大陸では、それは鬼では無く魍魎を祓う儀式だった――
…だから陰陽師である京極堂さんは魍魎が苦手??
「これが鬼ならば陰陽師である彼の専門だ
だが魍魎は鬼よりも古い、鬼よりももっと捉え所の無い
厄介な存在なんだ――」

今までの話を聞いただけで、理解してる関口さんが凄いですね(苦笑)


方相士(ほうそうし)が祓う墓穴に沸く『方良』と、屍を喰らう魍魎は、死体に纏わり付くものとしてイメージは近いと言う京極堂さん
しかし他とは違い『罔象』は、水怪として 井戸の神様とも呼ばれてるのだとか…
井戸も墓穴も、四方を壁に囲まれた穴、どちらも、黄泉の国への入口とされいる
深くあの世へと続く深淵の入口、そこにはぼんやりとした影…すなわち『罔両』が出来る――
「淵、すなわちあの世とこの世の境界に沸く 何か禍々しいもの
それが魍魎の原初形態じゃないのだろうかと――」

…これが、京極堂さんが考える“魍魎”の解釈って事ですね
しかし、思いつきで まだ論にもなって無いと言う…って 誰かもっと解りやすい解説を~(汗)

御筥様の言ってた、心に囲いを作ると魍魎が宿ると言うのは 知ってか知らずか、魍魎のイメージを的確に捉えてると言う京極堂さん…
だが実際に信者が不幸になってるのは事実、そこには巧妙な仕掛けがあると言う鳥口さん!
教主は喜捨をしろとは言わず、教えを乞うのはただ…
不浄の財を投げうって清らかに暮らさない限り幸せは減り、幸せは来ないと言う事により
信者はもっと財を投げ出せば…と考え、行くたびに出す額は多くなり、自然に教主に金が入る事に…

その結果、返る幸福は減り 不幸は倍増って事で、信者は次々不幸にって言う仕掛けが(汗)
ただ、信者が救われてると思っているなら 経済的に苦しくても文句を言う筋合いじゃ無いと…
うわぁ…これはかなり性質の悪い感じですね、信者自身が気付いてないのがまた(汗)


そんな京極堂に対し、鳥口は、いきなり御筥様の教主が連続バラバラ事件の犯人だと言い出した。鳥口が京極堂と関口に見せたのは、警察の内部資料となっている失踪少女の一覧表。鳥口は、まずバラバラ事件で身許が判明した唯一の少女が、清野が持ってきた御筥様の帳簿に載っていると告げる。失踪少女の一覧表で、バラバラ殺人事件の被害者の可能性が高いのが13人で、その内7人が御筥様の信者の娘だと言うのだ。

御筥様の教主が、バラバラ事件の犯人だと疑ってる鳥口さん!!
「僕は“霊能者”としてではなく “犯罪者”として
御筥様を摘発したいのです」

えぇ…とりあえず そんな重要な資料があるなら先に出して下さいよ鳥口さん!!(笑)
どうやって手に入れたのか気になる所ですね、表情が何か意味深だったなぁ~
根拠として入手した警察の内部資料『失踪少女一覧』
その資料からわかった事は、バラバラ事件の可能性のある少女が13人、内7人が御筥様の信者の娘であると言う鳥口さん!!


だが、関口は、なぜ御筥様がバラバラ殺人を犯すのか分からないと疑問を投げかける。京極堂も、判断を下すにはもう少し御筥様についての情報が欲しい、と鳥口に要求した。
京極堂が欲しいのは、御祓いの具体的な方法、呪文のやり方と呪文の種類、祭具は何を使うのか、ということ。さらに、清野が持ってきた帳簿の情報を警察に流すように、との指示も下した。


御筥様の教主がバラバラ事件を起こす理由
関口さんは6・7月の喜捨額の減った家の娘だと気付き、その金額を釣り上げる為に誘拐し行ってると考えたようですが…
京極堂さんはまだ判断を下すには情報が足りないって感じですね(笑)

鳥口さんに更なる情報を求め、関口さんも暇そうだからと付き合わされる事に!
って、京極堂さん自らは絶対に動かないって訳ですか!!(笑)
…信者名と喜捨額の書かれた帳簿、この情報を流せと言ってましたが
京極堂さんは 帳簿を使い“何か”の情報を得ようとしてるのかな??


京極堂が例の四角い研究所にくれぐれも近づかないよう念を押す中
関口は
本朝幻想文学新人賞を受賞した久保竣公の名が御筥様の帳簿に載っているのを見つけて―。


「君達は知らなくても良いものだ」
…繰り返し、加菜子が運ばれた匣型の研究所へは近づくなと言う京極堂さんですが・・・
鳥口さんあたり、そこまで言うなら何かあるって思い 一人突っ走る予感もしますけど(汗)
一体 京極堂さんは何を知ってるのかな??

結局、京極堂さんに 掲載順の相談は出来ないままだったようですね関口さん
執筆順で良いんじゃないかと出版社の人のアドバイスもあるようですが…(苦笑)
名簿に書かれていた『匣の中の娘』の作者でもある久保竣公を気にしてましたね
関口さんは一度会った事があるんですね… 何かの伏線??
「私は酷く不安になった――」
家を売り小さな部屋を借りた関口さんですが・・・押入れの中に入ってる姿が怖いよ!!!(汗)
下段にある わずかな隙間が気になるようで、箱を作ってもらおうと??

この時、測りの数字を背景に 頼子と…謎の男?がすれ違うシーンが!
…えぇと、謎の男=久保さんで良いのかな?? 別人?
物凄い意味深なシーンでしたよね…(汗)

御筥様の信者の娘が狙われてると言う事で…気になたのは
頼子の母が以前 御筥様を自宅に呼んでお祓いしてもらってましたけど、あの後 信者になった可能性は大ですよね?? 裕福な家じゃ無いから、喜捨額も払えなくなる…すると 狙われるのは…?(汗)
何だか嫌な予感がしてきましたよ??


取り合えず、まだまだ謎の多い展開ですね…
前回は心霊術、超能力、占い師、霊能者、宗教者の違いについて、今回は魍魎についての京極堂さんの蘊蓄語りをたっぷり堪能しました!(笑)
3人とも、まったく移動せず、ただ話をしてるだけと言う展開も珍しい感じですね!


NEXT⇒『言霊の事』
次回は木場さんも出るようですし、加菜子サイドの話も進むのかな??
頼子も出てくるようなので、進展ありそうな感じですね
京極堂さんは 今度は“言霊”の蘊蓄でも聞かせてくれるのでしょうか(笑)



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2008.11.12 (Wed)

魍魎の匣 第6話「筥の事」

「師匠と呼ばせて下さい!」
京極堂さんにすっかり心酔しちゃった鳥口さんが(笑)
御筥様に関しての謎が少しずつ見えて来た感じでしょうか?

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今回のアバンは敦子が調べたと言う調査報告から――
各地で色々と聞き込みをしてるようですが…
燕尾服を着た若い男の幽霊を見た男の子が次の日から休んでたり
顔と手が白く亡霊が出て、手には死骸の入った小さな棺桶を持ってたり
光る手の喪服の男は墓場から掘り出した箱を手にしてる幽霊だとか

これって、今後の事件の解決のヒントになっていくのでしょうか??


予告もなしにやって来た初対面の鳥口の幼い頃の情景を、まるで千里眼のように当てて見せた京極堂。タネ明かしを求める関口に対し、京極堂は、観察眼、推理力、豊富な知識を元に論理的に導き出した結果だ、と答える。安倍晴明を祀ってある神社の神主で、陰陽師でもある京極堂は、まもなく、心霊術、超能力、占い師、霊能者、宗教者の違いについて、それぞれ具体的に説明した。

今回は京極堂さんのセリフが多くて嬉しいなぁ♪
…って、話は小難しい感じでしたが(汗)
まるで千里眼のように鳥口さんの事を言い当てた京極堂さんですが、彼の言う通り この世に不思議な事は無いって事で、これにはしっかり裏が(笑)
厠の帰りに2人が来たのを知り、名前を聞き、敦子から聞かされていた話から照らし合わせて、京極堂さんなりに推理して導き出した答えって事ですね
知ってる事と わかる事は別――
鳥口さんの過去を言い当てたのは、出身地を知っていたのと 自分の知識から導き出したもの
たまたまその出身地が 京極堂さんさんの神社とも無関係ではなさそうだと言う事からですか(笑)
安倍晴明を祀ってる神社の神主でもあり、陰陽師でもあるって…
京極堂さんがますます気になるんですけどっ!! 独特な雰囲気もまた良いですね(笑)

心霊術と呼ばれるものには仕掛けがある??
ただ普通と話す順番が違うと受ける印象が違うけど、論理的に導き出せると…

超能力者⇒トリックがあると話にならない
占い師⇒占いの本分は未来予測、その過程は客寄の部分
霊能者⇒目的は救済、祈祷などで 効果が増せば文句は無い
宗教者⇒目的は布教、あくまでも天の力 教義自体正しければ問題ない

…うーん、解ったような 解らないような… こう言う小難しい話は苦手ですね(汗)
ただ、気をつけないといけないのは、霊能者の周りに信者が集まり 疑似宗教が形成される事!!
この場合、霊能者自身が教祖として祀り上げられる事に、本人もその気になってことが多く
教義を整理し教団を組織するのは周りの信者、これが盲目的な信仰になるって事ですかね(汗)

確かにこう言う疑似宗教は多そうな… 事件なんかも起きやすそうですしね…


なぜそんな話をしたのかと聞く関口に、京極堂は、鳥口がその種の話を聞きに来たからだと答える。つまり、京極堂は、鳥口が相談しに来た内容を推理した上で、説明していたのだ。京極堂に心酔した鳥口は、さっそく本題の相談を始めた。

何でこんな話になったかと言うのは これも京極堂さんが推理した事でした!!(驚)
二人が こういう種の話を聞きに来たのだと察した上で、話してたとは…
何だか 気付かないうちに京極堂ワールドに引きずり込まれてる感じですね!!
関口さんの言うとおり、確かに回りくどいやり方っぽいですが(笑)
でも、そんな京極堂さんにすっかり 心酔しちゃった鳥口さん!
師匠と呼ばせて下さいって!!!(笑)
「心酔している…」
ちょっと呆れ気味の関口さんに、足が痺れて 引っくり返っちゃう鳥口@浪川さんボイスが良い!(笑)


鳥口が、関口とバラバラ事件が発生した相模湖に行く1週間ほど前、鳥口の会社の編集部に、清野という男から、穢れ封じの御筥様という新興宗教の信者リストを売りたい、との電話があった。この御筥様と呼ばれる教主がやっていることは、不幸を取り除くことらしい。そのリストには、300名ほどの信者名が書いてある。清野は、いくらでもいいから、必ず記事にして欲しい、と頼んでいたのだ。

今回の本題である、御筥様に関しての相談を始める鳥口さん!!
清野から新興宗教の信者リストをいくらでも良いから売りたい、必ず記事にする事が条件だと持ちかけられたようで…
崇めているのは教主自身では無く奉ってる筥で、信心する事ではなく 救済する事が目的、つまり教主は霊能者と言う事になる訳ですね
「私も鳥口君も、もはや京極堂の言葉の縛りの中で
話さざるを得ない」

言葉により相手を縛る…
スッカリ京極堂さんの世界観に縛られちゃった感じでしょうか(笑)

信者リストは、それなりに興味深い物、清野は信者の身内?
清野により帳簿風になってるリストには金額が書き込まれていましたが
信者は次々に不幸になって行くようですが、教主がお布施を増やす為に何かしてるんじゃないかと言う話ですね!


鳥口は、御筥様の道場の様子を探るため、潜入取材を試みたばかりだった。だが、あっさり教団側に出身地や職業を当てられ、慌てて逃げて来たらしい。話を聞いてそのトリックを全て解明した京極堂は、その後、周辺取材をしたという鳥口の話に耳を傾ける。

この教主、霊能者だと言っても やはりちゃんと裏があったようで(苦笑)
鳥口さんが潜入調査に入って すぐにバレた事を京極堂さんに一通り話したら、アッサリとネタばらしをしてくれました! さすがですね!!
行った初日に会えなかった時点から、既に相手のペテンに掛かっていたと言う事かな?(笑)
連絡先を教えていた事で、鳥口さんが道場に居る間に 色々と情報を調べあげていたとか…
だから正確な事を言えるし、信じてしまうって事ですね…
随分と巧妙な手口ですねぇ~(汗)


御筥様の教主は、以前、箱職人だった寺田兵衛。木工細工師だった父親の跡を継いだ兵衛は、箱職人に転向。そして、兵衛の祖母の残した壺の中の紙を見た後、 しばらくして信者が集まり始めたらしい。その紙に「魍魎」と書いてあったと知った京極堂は、思わず困った顔をして見せた。

再び行く事も出来ないから、近所で聞き込みをしていた鳥口さんは面白い情報を聞く事に!
幼馴染だと風呂屋の主人、何かとお喋りなようで 色々と話してくれましたよ(笑)
「教主が霊感を得たきっかけ
つまり御筥様が誕生した瞬間の話です」


教主の名前は寺田兵衛、寺田の家は元々木工細工師だったようですが業績が上がらず箱専門の製作所になったのだとか… ここにも『箱』が出て来ましたね
更に、兵衛の祖母には霊能の力があったらしく、力を鑑定しに来るくらいだったとか…
うーん…そういう家系なら、兵衛にも霊能が??
家業の箱屋を継いだ兵衛、父親と違い腕があり 木の他に金属製の箱を作ったら大当たり!
繁盛していたが、戦時中は鉄が徴用される事になってしまい、荒れてしまったのだとか
しかも、生活苦からでは無く 箱が作れないから荒れていたって(苦笑)
箱に憑かれている――― そう噂される事に…

徴兵から戻って来た兵衛ですが、すでに職人は離散し 妻と息子も行方不明…
うーん、戻って来たら何もかも失った感じで、何だか寂しいですね
それからかずっと心を閉ざし暮らしていたが、一昨年の暮れに見つかった風呂敷包みが事態を変えることに!!

風呂屋が大掃除していて天井裏から見つけた、風呂敷に包まれた桐の箱と手紙――
兵衛の家(祖母)からの預かり物と言う事で、返しに行き 一緒に開けたところ
中に入っていたのは壺、その中を覗くと・・・・・・・
「文字を書いた 紙が入っていた――」
見事に言い当てた京極堂さん!! 驚く鳥口さんの反応がいちいち面白いんですけど(笑)

その紙を見て ピンと来たらしく、元通りにしまった兵衛!
風呂屋に帰れと言い放ち それきり口を聞いてないのだとか…一体何が!?
そして、年が明けた2月、3月頃から 箱屋に信者が集まり始める事に!!!
発端になった 壺の中に入っていた紙に書かれていた文字とは――
「漢字で “魍魎” と…」
…壺に入っていた 魍魎と書かれた紙、これが意味するものは何なんでしょうか???

「参ったなぁ… 僕は魍魎は苦手なんだよ」
それを聞いた京極堂さん、思わず渋い顔になりましたが 魍魎が苦手って??
…なんとなく、何かに気付いてる感じもするような?(苦笑)
京極堂さんが言う言葉はいつも意味深なのでホント気になりますよ~!!
魍魎…って言葉に何か意味があるのかな??
頭をぼりぼり掻く京極堂さんが なんだか良いですね(笑)

加菜子サイドと木場さんや榎木津さんの方の出番が無くなっちゃいましたが
御筥様の一件から、どう繋がっていくのか とても楽しみです!!


NEXT⇒『もうりょうの事』
…次回のサブタイ“魍魎”ではなく“もうりょう”なのにも意味があるのかな
御筥様に関して更に詳しく解るでしょうか?



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2008.11.05 (Wed)

魍魎の匣 第5話「千里眼の事」

「私は恐れている、物語を終わらせる者の登場を――」
ついに、榎木津さんと京極堂さんの登場ー!!!
二人の登場を楽しみにしてました♪
ようやくこれで主要メンバーがそろった感じでしょうか(笑)


魍魎の匣 第一巻 魍魎の匣 (2) (怪COMIC) NAKED LOVE(初回生産限定盤「NAKED LOVE」PV付)(DVD付)
いつも気になってるアバンの関口さんのシーンですが・・・
前回までは『匣の中の娘』でしたが、今回から関口さんの著書『眩暈』に変わってましたね
これって、物語に直接関係あるのかなと思ってましたが もしかして 二つの作品のシーンを関口さん視点で再現してるだけの感じなのかな??
何かヒントが隠されてるのかもですし、相変わらず意味深ですね(汗)

少女に誘われ永遠の鬼ごっこですか!? 時間の止まった閉ざされた屋敷、いき違った恋文、一つの体に二つの心が宿る…
「貴女はどちらなのだ?」
鏡の部屋へ迷い込んだり、海辺に扉だけがあったりと これまた不思議な感じで(汗)
「その扉が開く時、物語は終わるのです――」
扉の前に立つ少女に手を伸ばす関口さんに 助けてと言う少女の声が…
って、一体どういう事なんでしょうか(汗)



加菜子の事件が起きる60年あまり前、東京で超能力者との噂のあった2人の女の透視能力検証実験が行われたことがあった。検証は有名大学教授らの立会いで行われたが、2人の女の死によって解明されず、結局、その結果はウヤムヤのまま。だが、その透視能力が、探偵の榎木津礼次郎には本当にあるらしかった。

えぇ、いきなり過去の話だったのでビックリでした(苦笑)
長尾いくこ・御船千鶴子
二人の超能力者…って、名前聞いた事ありますが これって史実ですかね??
透視や念写…見えないはずのものが“見える”能力と言う事で マスコミ等に取り上げられ
その力は『千里眼』と話題になったようで…

大学の偉い博士の立会いで、その力を調べる為に 実験と検証を繰り返してたようですが
十分に注意を払い実験を進めるも、度重なる妨害に遭い 結局はそのまま世間から黙殺される事になったとか・・・
って、手品の仕掛けを暴くんですね!と意気込んでた藤が怪し過ぎる!(苦笑)
政府が千里眼の研究に費用を出すと言う事で 快く思ってなかった人達の陰謀でしょうか(汗)
しかし、藤の発言により千里眼は存在せずと大きく書き立てられ 能力者とされた二人は服毒と病死により他界し、千里眼の存在は そのまま論議も解明もされる事は無かったと…

「そして、この男 榎木津礼次郎には 見えるらしい――」
そんな千里眼の力を この榎木津さんは持っている!?
って事で、ようやく榎木津@森川さんの登場ですね♪



ある日、榎木津の事務所に、増岡と名乗る男が訪れて調査を依頼した。増岡は、柴田財閥に関連する団体の弁護士。その依頼内容は、元女優・美波絹子こと柚木陽子の娘・加菜子を捜して欲しい、ということだった。

榎木津@森川さん、気だるげな感じが色っぽいですね!(笑)
増岡@三木さんとの 会話がまた面白い感じで!
「増…」って 結局最後まで名刺を見ないと名前が出て来ないとか ちょっとした嫌がらせですか?(笑)
何となく 小馬鹿にしてる感じの榎木津@森川さんが堪らない♪
この人 なかなか面白そうな感じですねぇ!!(笑)
隣に座る 助手??の男の子とのやり取りも面白かったです~

増岡の依頼は 加菜子を探して欲しいと言うものでした
陽子さんが加菜子を連れて転院してから、増岡さんには一切行方も知らされて無いって感じでしょうか??
前もって伝えた来訪の意図だけで 絹子に辿り着いた事を評価する増岡さんですが
これは榎木津@森川さんが持つと言う千里眼の力なのかな?



柴田財閥の創業者・柴田耀弘は、一代で莫大な富を築いた男。妻子に先立たれた耀弘は、自分の血を唯一受け継ぐ者が、戦死した孫が女優・美波絹子との間に作った加菜子だと知り援助を続けてきた。ところが、先日、脳溢血で倒れた耀弘は、孫の実子と確認された場合、全財産を加菜子に譲るとの遺書を書いた。そして、一昨日、その耀弘が死亡したという。加菜子が生きていれば、陽子にもその遺産の分け前が回ってくるのだ。

ようやく加菜子の正体が見えて来た感じですね…(苦笑)
柴田財閥と言う大きな家、その唯一血を継ぐのが加菜子
孫が絹子との間に作った子供って事ですね
養育費に関わるお金は全て柴田家が出すが、その他の費用や柴田家に関して関わらない事を条件に出し、更に第三者の監視を付ける事に…
「抑揚の無い顔の男だな、実に馬鹿正直そうだ」
…そう言う榎木津さんですが、これって増岡さんを通して 雨宮さんの事を見たと言う事ですか!?
弾三者の監視と言うのが雨宮さんの事ですよね…?

脳溢血で倒れた柴田耀弘は全ての財産を加菜子に譲ると言いだし、反対する者もいる訳で遺言状には 加奈子が本当に実子だったらと言う一文が書き加えられたようですね
加奈子が耀弘よりも先に死ねば無効に、加奈子よりも耀弘が先に死ねば執行される
そして、一昨日 柴田耀弘が他界した事で 加奈子の生死が重要になったと言う事で
増岡さんは何としても加菜子を探しださないといけないって訳ですか

「ところで、その匣は…」
「木場…かな、刑事の」

おっと、これも千里眼の力ですか??
榎木津@森川さんが見てるのは、美馬坂の研究所の事ですよね!?
そんな所まで見えちゃうんですね、増岡さん自身は行った事ないはずなのに…
話してくれなくちゃ とか、勿体ぶった感じの榎木津@森川さんに思わず詰め寄る増岡さんが(笑)



一方、短編集に載せる作品の順番で悩んでいる関口は、三鷹の御筥様を潜入取材して失敗したという鳥口から話を聞いていた。取材した信者の8割がひどい目に遭っているという鳥口は御筥様が絶対インチキ宗教だと断言したのだ。

京極堂さんの言う、殺人者の分岐点は“通りものが訪れるかどうか”という言葉
「それが訪れたら、私も人を殺すのだろうか?」
何だか関口さん 病んでるなぁ…大丈夫でしょうか…
てか、まだ掲載順で悩んでるのか!(苦笑)
締切の関係で、安易な結末にしてしまった『眩暈』を駄作だと言う関口さん
久保さんの『匣の中の娘』を読んでるのも 何か意味があるのでしょうか??

そして、久しぶりに鳥口@浪川さん登場~!!(笑)
今も敦子と連絡を取り合っていて、例の匣の建物が研究所だと言う所まで調べたようですが、この事に関口さんは渋い顔に…悪い虫がついたのが京極堂さんいバレたらエラい事だと(苦笑)
ちょっ、京極堂さんて 怒らせると物凄い怖いタイプの人って事ですか!?
トンネルの真ん中に居るとして、前門には烈火の如く怒り心頭で張り手を構える栃錦、後門には大そう恨めしそうな芥川龍之介の幽霊…って 例えが難し過ぎて京極堂さんの怖さがイマイチ理解出来ないのですが(苦笑)

どうやら、三鷹の御筥様の取材をしようと、内部へ潜入調査をしようとしたけど、手強く素性がバレて追い返されたのだとか…(苦笑)
やっぱり怪しいと言う鳥口さんですが、それって頼子の家で魍魎がいると言って お祓いしてたあの人の事ですよね?
インチキ臭いなと思ってましたが、アノ人も一連の事件と何か繋がりがあるのかな??



それが自分の専門外だと察した関口は、鳥口を連れてやって来た所は、一軒の古本屋。関口が、その屋号から「京極堂」と呼ぶ、主人の中禅寺秋彦は、鳥口も良く知る敦子の兄であった。関口らが迷い込んだ四角い研究所は調べない方が良いと忠告する京極堂。鳥口は、肝心の話をする前に、幼い頃の自分の出来事を、この京極堂にピタリと言い当てられて、ア然となった。

御筥様の件に関して京極堂さんの方が適任だと、鳥口さんを連れ一軒の古本屋を訪ねる関口さん!
ようやく京極堂さんの出番キタ―!!!(喜)
もうホントいつ出てくるのか楽しみにしてましたよ♪
後ろ姿だけでもテンション上がっちゃいました!(笑)
落ち付いた口調で、淡々と喋る平田さんボイスがまた良いですね カッコ良い!!

部屋に通された二人が詳しい事を何も話さないうちに、色々な事を話し始めた京極堂さん!!
武蔵野のバラバラ事件は早期解決は望め無いとか、迷い込んだ匣の建物の事を調べるのは止めた方が身のためだと忠告したりと どこまで知ってるんですか!?
この人も榎木津さんと同じく 不思議な雰囲気を持った人ですねぇ~
読んでいた本を閉じて振り向く京極堂さんの表情が堪らない! カッコ良いです♪

まだ紹介もしてない鳥口さんの名前を知っていたり、昔の事を詳しく良い当てたり、これにはビックリです!
「暫く会わないうちに千里眼でも身に付けたのか?」
どう考えても不思議だと言う関口さんに
「この世にはね、不思議な事など何一つ無いんだよ
関口くん」

そう答える京極堂さん!!


おぉ! 何だか面白くなってきそうですね♪
今までは謎が続出するばかりでしたが、ようやくその謎を解く者の登場って感じです!!
これで色々と 事件に関して明かされてくるのかな??
今回は加菜子サイドの話しは無かったですが、今後どう繋がって来るのか・・・!
オープニングにあるように、京極堂さん、木場さん、榎木津さん、関口さんが集まる事があるのかな?
次回も楽しみです!!


NEXT⇒『筥の事』
タイトルからすると、御筥様に関しての話でしょうか?
次回も京極堂@平田さんボイスが楽しめそうです♪(笑)



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2008.10.29 (Wed)

魍魎の匣 第4話「火車の事」

「素晴らしい、これは芸術品だ」
またしても謎深まりましたね(苦笑)
消えた加菜子と雨宮、バラバラ遺体 そして謎の男の行動――
二つの事件がどう結びつくのか…気になります!


魍魎の匣 1 (1) (怪COMIC) 魍魎の匣 (2) (怪COMIC) コミック怪 Vol.04
冒頭はまた関口さんの意味深なシーンから!!!
血に濡れた包丁を片手に、バラバラになった遺体を前に上手くいかないと言ってますが
…もしかして自分で 匣に入った少女を作ろうとしてるんですか!?(汗)
もう何が何だか… そして会い行かねばと言う関口さん!
「やり方が下手なのか?
その医者が知っているなら会わねばならない
かの娘を――」

…もう関口さん怖過ぎですよ…(汗)



たった今、見たばかりの加菜子がベッドの上から消えたと知った木場、陽子、石井らは、驚愕した。見張りの警官の話によると、木場らが加菜子を見舞った後、病室から出たのは、美馬坂と須崎だけ。雨宮は、木場、頼子らが到着する前に研究所から出て行ったらしい。木場は、加菜子に関する詳しい事情を明かすよう求めるが、陽子はあっさり拒否。程なく、須崎の他殺死体が、研究所裏の焼却炉の前で発見された。

あんな状態で攫われたら加菜子の命が危なそうですが、それでも簡単には死なないと言う陽子さん
そして、相変わらず良く解らない事を言う頼子に 理解に苦しむ木場さん(苦笑)
加奈子は天女になった 蛹から蝶へ羽化したのだと言う…
「そうよ お姉さま、加菜子は死にませんわ
生きながら天女になった」
「お姉さま だから加菜子は死なないのでしょう?」

…何だか この頼子の口調って加菜子っぽいような気がするんですけど(汗)
頼子は陽子さんの事“加菜子のお姉さん”とは呼んでたけど“お姉さま”とは一度も呼んで無かったですよね?? 何だかこのシーンも意味深に感じるなぁ
頼子の来世は加菜子…しかし天女になった事で来世の自分が救われた???
何が何だか解らないですが、世迷言だと突っ込む木場さんが良い(笑)

こうなったからには全てを話して欲しいと、誰が敵なのかと言う木場さんですが
陽子から返って来た言葉は、これ以上関わるなと言う事と…
「貴方なのです――」
自分の敵は木場だと言う言葉…!!!!
…どういう事ですかね?? そんな事言ってた割りには 加菜子を一刻も早くって縋ってきたり…

姿を消した加菜子ですが、雨宮さんも姿を消した…って事で怪しいですね~(苦笑)
でも 犯人が雨宮って事だとあまりに簡単すぎるし違うんでしょうけど…
そして、須崎が焼却炉の前で殺されたと言う報告が!!!
前回 焼却炉の所にいた雨宮さんがやっぱり関わりありそうな気がするなぁ(汗)
木場さんに用事があった風でもないので、何か仕掛けでもしてのか??
加菜子が居なくなったのって 焼却炉と何か関係があるのかな…??
謎が深まるばかりで もう情報が整理しきれないですよ(汗)

そして、加菜子の夢?? では見舞いに来てた頼子たちの姿があると言うことは、あの場所に確かに居た事は間違いなさそうですね
自分の手足だけが何故か落ちて消えて行く――
しかし、手足がある事に安堵する加菜子だけど それは機械の手足だった!?
大丈夫だと言う雨宮の声が聞こえるけど、どこまでも二人で…って陽子さんに言ってるんですよね?? それとも加菜子に向けて??
匣に入れられてる感じで眠る加菜子を覗きこむのは――
ここでまたしても謎の男@古谷さんですか!!!!
貴方一体何してる人なんですか… 芸術品だと覗きこむ目が怖いですよ(汗)



その頃、関口は、近々発売される自分の短編集について相談するため、出版社『稀譚舎』の編集室に来ていた。担当の編集者たちの話題になっていたのは、関口に作風が似ているらしい若手の作家・久保竣公と、最近、武蔵野周辺で頻発しているバラバラ事件のこと。相模湖で見つかったのとは、全く別人の2本の右腕が、東京の西部で発見されたのだ。

東京の西武でも切断された2人分の腕と足が発見される中、短編集の出版の打ち合わせに来てた関口さんですが
順番が違うとか評判が良かったのは失敗作だとか この人も変わってますよね(苦笑)
作風が似てると言う 久保先生の『匣の中の娘』と言うタイトルが気になる~!!
取り合えず10日ほど考える時間を与えられた関口さん
そこへ京極堂さんの妹・敦子が戻り、新たなバラバラ遺体、また別の左腕が見つかったと言う情報を!!
以前のものとは違うと言う事で、3人目の犠牲者――
そして、怪談話が流れ 妖怪の… “火車”の仕業ではないかと言う噂が広がってるのだとか!
生前 悪事を働いた者はそれに乗せられ死体をバラバラに撒かれるのだとか… 怖いですね(汗)

新たな犠牲者となったのは 娼婦のような事をしていた女性でした
警察から逃げる彼女の肩をつかんだ黒服手袋の男、そして翌日には新たな箱に入ったバラバラ遺体が発見される事に――
それとは別に、大事そうに桐の匣に納められた頭部…
って、これもやっぱり謎の男ですかー!!!
あわゎ… 今までのバラバラもこの人の仕業ですか?? 一体何体分持ってるんですか…(汗)



加菜子の駅での事故から1ヶ月ほど後、木場は、管轄外の事件にクビを突っ込んだとの理由で、謹慎処分を受けていた。陽子から、改めて、加菜子を助けて欲しいと頼まれた木場。加菜子が消えた後、須崎が殺され、雨宮まで失踪していた。だが、自宅の下宿に缶詰状態の木場には、何も出来ない。

結局 あのまま木場さんは管轄外の事件に関わった事で謹慎処分になっちゃったのか…
美馬坂がどうしようもないと言う中 取り乱して 木場に縋る陽子ですが
刑事と言う肩書きがなければ、ただの壊れた箱と同じで 何も出来ないと――
木場さん個人じゃ情報も限られるでしょうし、謹慎中じゃ下手に動けないですからね(苦笑)



そんな折、木場の元に、後輩刑事の青木が相談にやって来た。青木が担当しているのは、例の武蔵野バラバラ事件。青木は、このヤマが加菜子の誘拐事件と関係しているのではないか、と考えたのだ。バラバラ事件は、大垂水峠に落ちていた右腕と相模湖で同じ人物の両脚が、共に金属製の匣に入って見つかったのが、発端だった。それ以降の事件は、腕が全て桐の木匣に収められている。青木の話によると、身元の判明した被害者たちには、今のところ関連性が見つからない。しかし、被害者の周辺で、黒い服を着た黒手袋の男がいた、との目撃情報があった。

そんな木場さんを訪ねて来たのは後輩の青木さん!!
…って、諏訪部さんキター!!!!(嬉)
新たなキャラ登場ですが、好青年な感じの諏訪部さんも良いですね~♪
何だかこういうキャラも珍しい感じなので、爽やか笑顔な青木さんに注目したいと思います(笑)

バラバラ事件と加菜子の事件に 関連性があるのではないかと言う青木さん
8月29日に大垂水峠で右腕、翌30日に相模湖同じ人物の両足が発見
31日に加菜子が誘拐
更に6日後に 相模湖とは別人の右足が発見されるが 血液型から加菜子とは別人

それ以降の者に関しては 身元はほぼ特定されている――
該者に共通点は無いが、最初の林道に落ちてた右腕は別とし 他は全て綺麗に金属製or桐の箱に詰められていると言う一致点が… しかし報道管制が布かれ模倣犯の可能性も少ない
ただ警察以外では、相模湖で管制が敷かれる前に関口に喋っちゃったとか・・・
「まぁ、関口さんが犯人ならわかりませんが」
ちょっ! アバンの意味深シーンもあるから 洒落にならないかもですよ それ…(汗)
そして、青木さんの口からも“火車”が…
「墓場から死体を掻っ攫って 街にばら撒くんだとか」

バラバラ事件と加菜子の事件が関連があると言うのは…
「手袋の男です」
例の黒服手袋の男の事みたいですね!!
加菜子が誘拐された日の午前、 研究所の裏で陽子が目撃したと証言したのだとか!
そして、他の該者の近辺でも目撃されてると言う証言が…



まもなく、昔の陽子を知る映画監督の川島を訪ねた木場は、陽子が誰かに強請られているとの噂が流れた直後、引退していたと知った。そして、美馬坂が、戦時中、フランケンシュタインのような死なない兵隊を作る研究をしていたことも明らかになった。

陽子の女優時代の事を良く知る映画監督、川島の所を訪ねた木場さん
・・独自で調査を続けるのかな??
女優を辞めたのは誰かに強請られていたと言う噂が上がった直後、付き人と駆け落ちと言うのは三流紙のでっち上げだが、当時から雨宮は陽子の傍に居たようですね

さらに川島から美馬坂に関しての情報も教えてもらった木場さん
フランケンシュタインの怪物を作る科学者がいる――
上層部はないがしろにしてるが、金を積み人造の兵隊を…死なない兵隊を作れば良い、そんな話を聞かされた事があるのだとか(汗)
そして、その科学者こそ 美馬坂…!!
…って、加菜子が簡単に死なないと言ってた陽子の言葉の意味は つまりそういう事ですか!?(汗)

その話を聞いた木場さんは またしても戦時下の幻(?)を見てました――
「あれが 火車――…」
戦車に押し潰され道に転がる兵隊達、それは死体をバラまく火車 そのもの…

そして、増岡が尋ねた先は『薔薇十字探偵社』!!


…謎過ぎて 何が何だかって感じですね(苦笑)
しかし、謎の男が 思ったよりも この事件に深く関わってそうですね


NEXT⇒『千里眼の事』
いよいよ榎木津@森川さん登場ー!!!!
京極堂さんもようやく登場すると言う情報もあるので楽しみです♪
ようやく この事件に関しての謎解きに突入でしょうか??
今後の展開、京極堂さん達が登場するとまた違って来そうですね!!




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