2014.06.14 (Sat)

蟲師 続章 第9話「潮わく谷」

「それが、母親の死の上で成り立っているとしてもか?」
眠らず働き続ける豊一が蟲の影響を受けてると気付いたギンコさん
息子の幸せを願い続けた母親の思い

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【第9話 あらすじ】
雪の時節も青々と実りをたたえる里。眠りにつく事すら無く農事に精を出す男は、その脈動と共に何かを刻み続ける。家族が生きる地の為に、そして己の血が為に──。

雪の積もる山中で足を痛め動けなくなっていたところを豊一に助けてもらったギンコさん
家に担ぎ込まれ目を覚まし ご馳走になるけど冬の季節にしては随分豪華な食事ですね
助けてくれた豊一は仕事で翌日の明け方帰り 畑を耕してると聞いて向かうけれど
家から出たギンコさんが見たのは冬にも関わらず青々と実っている棚田
凍死しかけて幻でも見てるんじゃないかと驚くけれど、これは全て豊一が一人で作り上げたもの

人一倍体が丈夫で寝なくても苦にならないと話す豊一から甘い匂いを感じ取り
光酒関係かと考えるも 乳飲み子を背負った嫁の姿を見て その原因に気付いたギンコさん
豊一の母親は彼が生まれておよそ一年後に普通じゃない亡くなり方をしたのではないか?
眠らずに働き続ける豊一の様子は蟲の影響であり 心当たりがあるのではと父親に尋ねるも
何も知らないし、余計な事を吹き込むような事はするなと返し
このままでは豊一、そして嫁まで危ないと言われても頑なに口を閉ざし何を隠してるのか…

本人に自覚が無くとも体は既に限界を超えているし 蟲の影響だと忠告するギンコさんに
物心つく頃には昼夜問わず何も無い谷を耕し 少しでも豊かに家族に苦労を掛けない為に働き
ここまで作り上げたのは全て自分自身の意思なのだと否定する豊一
それが母親の命の上に成り立っているとしてもかと問い掛け 真実を告げようとするも
本人の為かどうかを決めるのは他人ではないし これ以上首を突っ込むなと父親に止められ
出過ぎた真似をしたし この里の豊かさを奪う権利は無いと非礼を謝り
必要と感じたら使うように蟲下しの薬を渡し 明朝発つ事を告げるギンコさん

出産の後 体の具合を壊して亡くなったと父親から聞かされていた豊一
自分が生まれた事で 父親から母親を奪ったという自責の思いから働かなくてはならないと…
しかし、春までにもう一枚畑が欲しいと夜中に耕してると そのまま棚田から落ちる事に
本人は感じて無くても やはり体は限界…って事ですかね(汗)
雪に埋もれかけてるとこを嫁に見つけてもらい無事だったけど
目が覚めた途端 また働こうとする豊一を呼び止め、肝に銘じてほしいと過去話をする父親

豊一が生まれた当時 この谷は移住してきた人ばかりで皆苦しい生活を送っていた
ろくな物を食べられず母親・千代が乳が出ずに困っている時に見つけたのは白い池
甘い匂いがする水を豊一に飲ませた翌日 千代の乳が出る様になったけれど
その後いくら探しても その白い池は見つける事は出来なかったのだとか
そして、乳を飲み育っていく豊一とは対照的に 血の気を失い体調を崩して弱っていく千代
異変はそれだけはなく、農作業中に切った傷口から溢れたのは血では無く乳だった…
急に乳が出る様になったのは そういう事だったのですね(汗)

医者にも信じてもらえず弱っていく千代は
何も知らずに ずっと笑っていて欲しいから病の事を豊一に言わないで欲しいと頼み
乳離れをし成長する姿を見て居たかったけど、もう大丈夫 良かったと言って亡くなる事に
涙ではなく乳が流れるのが何とも… 最後まで息子の幸せを願っていた千代だけど
自分の体が母親の血を吸って作られたものだと 真実を知り衝撃を受ける豊一

そうさせたのは〝乳潮〟という蟲だと話すギンコさん
産後間もない獣に寄生し 自らの成長の為に母親の体液を乳へと変える
そして宿主が成長すれば 周囲の植物に発育を促す匂いを出すのだと
その間 宿主には寝る間も与えず養分を取らせ 自らの力を強め
宿主が弱り力尽きれば別の赤子を探して体を出ていく――

寝ずに働き田を耕す原因は蟲だけど それでも実際に作り上げたのは豊一自身
蟲下しが必要なら父親に言えば良いと言うギンコさんだけど
もう守られているばかりの赤子じゃないし 守らなければならない者もいる
母親を殺したものだとしても この力を手放す事は出来ないのだと…
どこまでも不幸な息子で御免と謝る豊一の姿を、立派な人の親だと見守る父親

乳は血となり 血を造り 地へと還る
その後に やがてその地に乳潮が宿る――

数年後 その谷には厳しい冬が訪れるようになったが
賑やかな声がこだましているという

千代がまさに命を懸けて育てた息子は 同じ様に家族の為に…
全てを知った上で何を選ぶかはその人自身
その答えに他人が口を出せるものでは無いですが
結局 ギンコさんが渡した蟲くだしは飲まない事を選択した豊一

厳しい冬も乗り越えられるのは 豊一が頑張っていたおかげですかね
蟲は宿主が力尽きれば出て行くと言ってたけれど
谷に厳しい冬が訪れる様になったのは 蟲が出て行ったから?
でも豊一も無事で、最後に家族全員揃ってたから 子供に移った訳でもなさそうだし…
蟲下しを飲んだ…のかどうか気になるところ
まぁ、幸せそうに暮らしているなら良いですが


次回で前半クール最終話!
あらすじには12話までタイトルが載っているけど後半のクールに回るのかな

NEXT⇒『冬の底』

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EDIT |  19:52 |  蟲師 続章【終】  | TB(9)  | CM(2) | Top↑
こんばんは。

蟲下しを飲んだ、と私は予想しますが真実は分からないですよね。
谷に賑やかな声が響いているのはなによりですが。

前半でやる予定だったのは後半……ですかね?
でも2話も後半に回したぎちぎちですね…大丈夫かな。
せざき |  2014年06月16日(月) 22:11 | URL 【コメント編集】
★こんばんは!
せざきさん!

コメントありがとうございます♪

> 蟲下しを飲んだ、と私は予想しますが真実は分からないですよね。
> 谷に賑やかな声が響いているのはなによりですが。
人によって どう感じるか分かれそうですが
あのラストの家族の様子からすると
蟲下しの薬を飲んだと考えた方が 自然な感じですよね
取りあえず 家族が幸せそうだったので良かったです

> 前半でやる予定だったのは後半……ですかね?
> でも2話も後半に回したぎちぎちですね…大丈夫かな。
やはり色々スケジュール的に厳しいのでしょうか…
前後編なので さすがにクールを跨いで…という訳にはいかないですし
後半クールへ回したのでしょうけど
その分予定されていたエピソードが減る事になるのかなと思ったり…
それとも 未放送話として特典につくのか(苦笑)

ではでは、コメントありがとうございました!
流架 |  2014年06月17日(火) 22:41 | URL 【コメント編集】
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第九話 潮わく谷 公式サイトから雪の時節も青々と実りをたたえる里。眠りにつく事すら無く農事に精を出す男は、その脈動と共に何かを刻み続ける。家族が生きる地の為に、そして己の血が為に──。 足を負傷して雪庇で休むギンコ。豊一に助けられて家で目が覚めた。男の住む谷は冬なのに、春の景色だった。豊一からは甘い匂いが香った。谷を昼夜働いて開墾していた。 祖父に息子の母親、その男の妻の様子を尋ねる。息子を...
2014/06/14(土) 20:04:35 | ぬる~くまったりと
守らなければならないもの… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201406140000/ 【楽天ブックスならいつでも送料無料】蟲音(むしのね)続 [ (アニメーション) ]価格:3,240円(税込、送料込)
2014/06/14(土) 20:46:18 | 日々“是”精進! ver.F
第9話「潮わく谷」 冬の山で足に怪我をし、動けなくなっていたところを助けられたギンコ。 冬なのにその家の周りには青々とした田が広がっていた・・・ 昼夜を問わず働く主人の豊一から香る甘い香り。 本人は昔から体が丈夫で働き続ける事が苦ではないと言うが、ギンコは蟲の関与に気付きました。
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蟲師 特別編 第1話  ~ 第9話  潮わく谷 ここでの蟲とは動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達。それらを総じて「蟲」と呼ぶ。それらは形や存在が曖昧で、ヒトと蟲とが重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、ヒトは初めてその存在を知る。 生命とは、他をおびやかすために在るのではない。ただ、それぞれが在るように在るだけ── こうした「...
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母親の血を代償に。 文字通り血を吸って成長してたんだなぁ。 母乳は母親の血液っていうしなあ。つか、何も涙まで乳に変換しなくても…。 潮わくっていうより「血潮」湧いてたわけだ。 ・雪の描写がすげえ CGじゃなくて全部手描きかよ…。 雪のちらつく描写すごいな。あと音が反響してて耳が吃驚。 雪山で怪我したギンコを救った男性は、オーバーワーク気味ですね。つかオーバーワークっすね。 ...
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